...3二つの木箱がそろそろと塔の入口にむかって匍(は)いだしたときには...
海野十三 「怪塔王」
...釜はまたそろそろと綱をわたりだした...
海野十三 「金属人間」
...もうそろそろ旅に出たくなって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...もうそろそろお正月も近づいたし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼は女に悟られないようにそろそろと足を遅くした...
田中貢太郎 「女の首」
...參籠者はそろそろと山みちを傳ひ...
田山花袋 「道綱の母」
...見覚えのある小径づたいにそろそろ下りて行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...そろそろ寝るとしようか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...そろそろ闇のなかを手探りで歩く...
原民喜 「魔のひととき」
...そろそろやろうかと催促すると...
久生十蘭 「西林図」
...そろそろ上陸の支度をしなさい」迎いの小艀(サンパン)に乗移って陸へ上り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...しばらくたって人くい鬼が、やっと、もとどおりのすがたになったのを見すまして、猫吉はそろそろ、かけひからおりて来ました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「猫吉親方」
...そろそろ海水浴をしている人たちもあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(村子に)じゃ、そろそろ行くか...
三好十郎 「胎内」
...そろそろ人びとから忘れられようとしていた...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...もうそろそろ明日からでもかからなくちゃ...
横光利一 「旅愁」
...楓樹(ふうじゅ)の梢(こずえ)には一葉もござりませぬ」と剛兵衛はそろそろ案内役の説明をしはじめて...
吉川英治 「江戸三国志」
...そろそろ退却するかな...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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