...そろそろ自身狼狽(ろうばい)...
太宰治 「二十世紀旗手」
...父の議員の任期もそろそろ満期に近づき...
太宰治 「人間失格」
...弟をそろそろと起して其の耳に口をつけて囁いた...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...そろそろとそれを唇のほうへ持って行った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そこを一歩踏み出した時がそろそろあぶない...
中里介山 「大菩薩峠」
...堤上をこなたの岸に向ってそろそろ歩み出す...
中里介山 「大菩薩峠」
...そろそろ押し寄せて来そうな未来の敵を...
夏目漱石 「坑夫」
...そろそろとお歩(ひろ)いになる桑の実色(いろ)のケープ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そろそろとそのほうへ近づいて行くと...
久生十蘭 「地底獣国」
...そろそろ行こうか」三人がロッジに戻ると...
久生十蘭 「肌色の月」
...早耳の市中ではそろそろ評判を立てる...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そろそろ悪魔をからかひはじめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そろそろ薄曇の眼鏡をかけた醫者の手にかけて置くのがなんとなく不安になつて來た...
水野仙子 「四十餘日」
...私達の馬車がそろそろと動き出すと...
水野葉舟 「黄昏」
...いまやそろそろ地球をみたす人間社会により広汎な人間性を解放する民主の形態が出来て...
宮本百合子 「現代の主題」
...さあユリそろそろがんばって! と自分に云って頭だかおしりだかとんとんと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そろそろ芋銭情調がはじまる...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...そろそろエムデンの逃路(コース)にぶつかるかも知れない...
夢野久作 「焦点を合せる」
便利!手書き漢字入力検索