...来々年冊封があるとすればその御願のためにもやはり年内に挙行した方がよいではないかとそれ相応の理窟を述べてきた...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...それ相応の理解力があるんですよ...
大阪圭吉 「三狂人」
...それ相応な申しわけをして...
田山花袋 「田舎教師」
...「あの発作にはそれ相応に根ぶかい近因もあったわけです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...冷淡な人ならば始めからそれ相応の用意をしてかかるから...
夏目漱石 「野分」
...それ相応な事をやると云う真相を...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この辺にある露国の将軍などの住宅は皆それ相応に立派なものばかりである...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...得るものはことごとくそれ相応の値段を払わざるを得ない...
新渡戸稲造 「自警録」
...それ相応にひかえ目な注文しかつけはしない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...皆それ相応にこじつけた臆断の中から...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それ相応な自重心を持っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それがそれ相応に源氏を悩ましているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それ相応に好意的な返事をするのだね」と源氏が言っている間...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは悪意悪心の十分な証拠と見なしてそれ相応にこれを処刑するのが当然であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ相応に分別を持っていると考えないものはなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かそれ相応の先型の存在することを確かめてからでないと...
柳田国男 「雪国の春」
...それ相応の縁談があるだろう...
山本周五郎 「花も刀も」
...すぽんと気持のよい音を立てて筒から取り出す煙管がまたそれ相応の代物...
山本笑月 「明治世相百話」
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