...そこで、それ以来、その女のやうなものを関係した中へ勘定したから、合せて男女(なんによ)四干四百六十七人に戯れた事になると云ふ次第さ...
芥川龍之介 「世之助の話」
...それ以来清逸の自分に対する評価は渝(かわ)ることがない...
有島武郎 「星座」
...それ以来も浩平が相変らずちょくちょく母のところから自分の知らぬ出費を借り出しているらしかったのだ...
犬田卯 「米」
...それ以来、彼は時計屋敷についてのいろいろな話に聞き耳をたてていたのである...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...それ以来、久世氏の評判はまたよくなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...それ以来氏は夏蜜柑の顔を見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...それ以来他の門番衆も私にだけは決して註文しなかった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そして犯行後数時間目に逮(あ)げられたのだが、警官から肩を押えられると同時に、何等悪びれた風もなく、自分が犯人であることをまっすぐに自白してしまって、しかしそれ以来、頑固に口を噤(つぐ)んでいたのであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...それ以来彼の生涯(しょうがい)は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかに僅少(きんしょう)なことだったろう!それ以来彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それ以来、あらゆる年頃の女がお君に見えてたまらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...とはいへ、それ以来、氏からの消息はばつたり絶えてしまつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...――それ以来、どうも、おれは水夫たちの仲間からまでも受けがよくない――と、さびしそうに、ストキは考えた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...「ここは巣鴨ですか」には、笑わぬものはなく、石田は見かけ倒しの臆病ものだということになって、それ以来、訪ねてくるものもなくなった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それ以来コワリョーフ少佐はまるで何事もなかったように...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...それ以来彼は、川に行きあうごとに必ず荷をしょったまま水の中につかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...半三郎はそれ以来ひどく性格が変り...
山本周五郎 「落ち梅記」
...それ以来、会うのは今日がはじめてだった...
山本周五郎 「城を守る者」
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