...それゆえ、迷信を打破するためには、わざわざ迷信の反対のことをして見せる位の覚悟を要する...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...それゆえ自分は平常他人の話にも注意し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...それゆえこの一章を読んでから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それゆえ、いまこの火打袋には三十七文残っていなければならぬ筈(はず)だが、こぼれ落ちたのは十文くらいであろうか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それゆえ、僕たちは、その所謂天意の船に、何の躊躇(ちゅうちょ)も無く気軽に身をゆだねる事が出来るのです...
太宰治 「パンドラの匣」
...おおかたそれゆえでござりましたろうか...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それゆえに、存在を欠いている(すなわち或る完全性を欠いている)神(すなわちこの上なく完全な実有)を思惟することは、谷を欠いている山を思惟することと同じく、矛盾である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それゆえ、孤児を励まし、助け、正しく強く伸ばすのもまた孤児仲間ではあるまいか? ――孤児はさみしい...
永井隆 「この子を残して」
...それゆえかれは何よりも彼女を街燈の下でなければ...
室生犀星 「幻影の都市」
...それゆえわたくしは漢籍においても宋槧本(そうざんほん)とか元槧本(げんざんほん)とかいうものを顧みない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それゆえわたくしはここに一々その伝記を挿(さしはさ)もうとは思わない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...10480それゆえいざと云う時には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...音楽は他の芸術と違って、この土が豊かでありたいということを一つの条件としたいし、それゆえにまた、この芽が健やかに肥えふとっていくとも言われる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それゆえ、そんな確執(かくしつ)のなかでは足利殿に内々の会見をうるなども容易でないし、よしお会いできても、事の不成功に終るのは見えすいている...
吉川英治 「私本太平記」
...生涯の勝負のきめどころよ」「それゆえ彼も...
吉川英治 「私本太平記」
...……だが、それゆえ、わしに起(た)てとすすめに来ても、それは無理だろ」「なぜ、ご無理ですか」「尊氏は公約しておる...
吉川英治 「私本太平記」
...それゆえ、ただ功名我慾の首狩りのような戦に、わが子のそちを初陣させる気にはならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...それゆえに、おまえたち、何の科(とが)ない者は、各、郷里に帰って、いのちを守れと申すのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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