...川風そよそよと衣袂(いべい)を吹き...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...海からそよそよと吹く風に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そよそよと吹く風の...
泉鏡花 「悪獣篇」
...風がそよそよと渡ると見れば...
泉鏡花 「婦系図」
...涼風(すずかぜ)はそよそよと彼の白髪交りの短い髪の毛を吹き散らしたが...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...ぽっかりと眼を醒ました時には開け放たれた硝子窓の彼方からは美しい夏の朝の陽の光が射し込んで爽やかな風がそよそよとカーテンを弄(もてあそ)び窓の上のカーネーションの葩(はなびら)に戯れて眠り足りた私の頬に心地よく触れていった...
橘外男 「逗子物語」
...そよそよとしてゐました...
土田耕平 「千本木川」
...風がそよそよと吹いて来て...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...その手は菓子であるそのじつにかはゆらしい むつくりとした工合はどうだそのまるまるとして菓子のやうにふくらんだ工合はどうだ指なんかはまことにほつそりとしてしながよくまるでちひさな青い魚類のやうでやさしくそよそよとうごいてゐる樣子はたまらないああその手の上に接吻がしたいそつくりと口にあてて喰べてしまひたいなんといふすつきりとした指先のまるみだらう指と指との谷間に咲く このふしぎなる花の風情はどうだ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...その手は菓子であるそのじつにかはゆらしい むつくりとした工合はどうだそのまるまるとして菓子のやうにふくらんだ工合はどうだ指なんかはまことにほつそりとしてしながよくまるでちひさな青い魚類のやうでやさしくそよそよとうごいてゐる樣子はたまらない...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...職人 (盆唄をうたう)八賀(はちが)上野(うえの)で、高山みれば、浅黄暖簾が、そよそよと...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...馬鹿をみた」二十九日 水曜(つづき)涼しい海風がそよそよとだいこんのあいだを吹きぬけていく...
久生十蘭 「だいこん」
...)そよそよと吹く北風に戦いでゐる...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...もうそよそよと秋風も立ち...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...そよそよと、通りぬける風があるので、おりんは一度自分の寝間へはいってから、「あ、雨戸を」と、気がつきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...そよそよとあたりの闇に吹き漂っている...
吉川英治 「剣難女難」
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