...そのとき私は芥川さんの手帖にその犬の名前だの値段だのをそばから書かせられた...
小穴隆一 「二つの繪」
...一足もそばから放すんじゃないぞ……アルカージナ (ひとりごと)これで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...この男のそばから離れたくて堪らなくなった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...時とするとそのそばから逃げ出さざるを得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老僧は根の生えたやうに坐つてる脇息のそばから立つて日あたりのいい隣の間へ私をつれていつた...
中勘助 「銀の匙」
...鳥のやうに素早く私のそばから羽ばたいて走つて行つた...
林芙美子 「子供たち」
...ビートリスのそばからスッといなくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...かたじけのう存じ奉りまする」「われわれは勿論」とそばから魁介が云った...
山本周五郎 「新潮記」
...母のそばから離れられる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...そばからすすめて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...敵か味方か」玄徳のそばから大音で...
吉川英治 「三国志」
...炉のそばから冷たい室へちらかって行った...
吉川英治 「親鸞」
...父健吉画伯がデッサンしかけた清盛の顔をそばから見て...
吉川英治 「随筆 新平家」
...びくりとしたように焚火(たきび)のそばから立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おれが誡(いまし)めているそばから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...葭(よし)や蘆が埋ってゆくそばから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そばから家じゅうのものにけしかけられ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そばからあしらってくれた...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
便利!手書き漢字入力検索