...殊に枕をはづすことにはその都度(つど)折檻を加へてゐたらしい...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...その都度外交と称せられる...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...帰朝を待侘(まちわ)びる友人知己はその都度々々に胸を躍らした...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その都度細君の不機嫌を買つたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...私はその都度その少年が盗みをするに到った原因を...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...わたしはその都度(つど)について行った...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかしその都度、パーヴェル・パーヴロヴィチは圍みを破って、すぐさまヴェリチャーニノフやナーヂャのいるほうへ一目散に飛んで來て、不安そうな聽耳を立てているその禿げあがった頭を、いきなり二人のあいだにつっこむのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その都度、互に顔を見合せて、怪訝な面持ちになる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...その都度(つど)きっとお兼さんの方から供給されていた...
夏目漱石 「行人」
...編集会議の模様についてはその都度井汲君から伺っています...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...呼出しを受けたら、その都度、伊東署へ来てもらえれば」「すると、結局、ここから動けないということなのね」捜査主任は微笑しながらうなずいてみせた...
久生十蘭 「肌色の月」
...その都度感じたことであるが...
松本たかし 「松本たかし句集」
...羊も下女を悪(にく)みその都度觝触(つきかか)る...
南方熊楠 「十二支考」
...その都度(つど)思わざるを得ないのである...
柳宗悦 「樺細工の道」
...その都度抑えられたとか...
柳田国男 「故郷七十年」
...その都度(つど)...
吉川英治 「大岡越前」
...私からはその都度(つど)...
吉川英治 「黒田如水」
...ここも乱のあるたび、幾多の攻防戦をくり返した要害の地で、その都度、往来の困難を極めて来たところだが、いま彼の前には、橋の幅二十四尺、長さ百八十間、双欄(そうらん)を通して、欄の袂(たもと)には、大きな擬宝珠(ぎぼし)の太柱を建てた唐橋式の偉観(いかん)をもって、新しき天下の大道――また文化の動脈となっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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