...その都度私は彼をたしなめて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その都度信心深い阿母(おつか)さんに止められて残り惜しさうに思ひ止(とま)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...その都度(つど)ちがう変名で雑文を書いて...
高見順 「如何なる星の下に」
...その都度たいへん恐縮する...
太宰治 「鴎」
...家慶などの歴代將軍のうち好學の人々が開板事業のその都度...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そこで私は例の出過者の癖と致しまして、では琴古さんが伝えたといわれるそれが『草』の鈴慕ならば、当然『行(ぎょう)』と『真(しん)』とが無ければならないはずでございますが、その行と真との鈴慕は、どなたが伝えておいでになりますか、それを秘して黒沢琴古に伝えなかったという先達は、誰からそれを許されたものでございますか、その次第相承のほどを承って、根元にさかのぼりたいとこう考えたものでございますから、随分しつこく、その都度都度に、人様にたずねてみましたけれど、ついにわかりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その都度(つど)断られ...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...その都度(つど)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...貴女の仕事はその都度お願いすることにしますが...
平林初之輔 「人造人間」
...値段を訊くとその都度は...
牧野信一 「鬼涙村」
...新太郎とか真平なんていふ風にこれもその都度まちまちなのです...
牧野信一 「月あかり」
...若干の訂正はその都度訳註で指摘することとする...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少女はその都度路をそれ心を他に転じたから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その都度抑えられたとか...
柳田国男 「故郷七十年」
...当り前の者ならばその都度(つど)驚いて...
夢野久作 「白髪小僧」
...その都度こちらもくるしい云ひわけの辭を盡しては...
吉川英治 「折々の記」
...その都度(つど)...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??