...いつまでもその程度に止(とど)まっている筈はなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...或る者はその程度がひどく...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...また危険があってもその程度が軽い...
谷崎潤一郎 「途上」
...・酒もなくなつたお月さんでこの句が悪くないならば――よくもなからうが――その程度ぐらいにふざけて酔うたのである...
種田山頭火 「其中日記」
...その程度を云い表わす...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そして、今になってもまだ彼は、非常に根づよい、上流社會によく見られる例の不遜なまでの自負心に滿ちていたが、その程度たるや、單に賢明なだけではなく時としては俊敏ですらあり、まず申しぶんない教養と、疑うべからざる才能とを具えているさすがの彼にしても、自身まさかそれほどだとは思っていなかったに相違ない...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...要するにこの「囲る話」にはその程度のモンタージュはしてあることを御断りする...
中谷宇吉郎 「「先生を囲る話」について」
...その程度の精度で卵の傾きを調整するには...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...その程度で女をどうにかする気持ちつて貧弱なもンだわ...
林芙美子 「浮雲」
...一月ごとにその程度と範囲が際限なくひろがって...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...その程度でいいものだとでも思ったと見えて「人工ラジウム」というものを特許局に請願して許可になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その程度の事を言っているだけでは実際の効果はないとも言えます...
三好十郎 「恐怖の季節」
...その程度の心構えならば...
柳田国男 「海上の道」
...「私と滝尾どのとのかかわりはその程度までで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「その程度でおすみなら万々僥倖(ぎょうこう)ではないか...
吉川英治 「三国志」
...その程度なら、まあたいした科(とが)にも問われまい...
吉川英治 「私本太平記」
...よろしい」その程度で...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ相手の器量がわからぬほど未熟者じゃ」「面目のう存じます」「親のひいき目に見てすらその程度では――わしの兵学を伝えるよしもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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