...その折は代りに文部大臣宛のをでも一つ倹約(しまつ)して...
薄田泣菫 「茶話」
...その折も二人の間に起っていた...
徳田秋声 「足迹」
...その折には老夫婦はそれほど淋しい気にもならなかった...
永井荷風 「春雨の夜」
...しかしその折々はただどことなく下品だと評するまでで...
夏目漱石 「草枕」
...縦(たとい)その折の一人であった人だとて...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...不意にその折の私の餘裕のある心の裡で結び合はさり...
堀辰雄 「姨捨記」
...次の話もその折のことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(その折もし仏躰に薄い一枚の布が掛っていたとしたら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その折口君が『郷土研究』に...
柳田国男 「故郷七十年」
...その折の日記は「薄の出湯」であって...
柳田国男 「雪国の春」
...「では、何月何日に、ご城下まで兵を率(ひき)いて参らん」と、約束して関羽は立帰ったのであるが、その折、はなしのついでに、義弟の張飛が、先ごろ、楼桑村の附近や市(いち)の関門などで、事の間違いから、太守の部下たる捕吏や役人などを殺傷したが、どうかその罪はゆるされたいと、一口ことわっておいたのである...
吉川英治 「三国志」
...その折も曹操から莫大な金銀を贈られたが...
吉川英治 「三国志」
...いまも忘れてはおりませぬ」「ではその折から...
吉川英治 「私本太平記」
...よしんば、帝がほんとにそう仰っしゃったにしろ、女を賜うなどとは、かりそめのお戯れにちがいない――それとは義貞も心で打消してはいたが、やはり多少はそぞろめいて、その折、千種忠顕から女の名やら素姓などは訊きさぐってみたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...おあずけ願っておこう」その折...
吉川英治 「新書太閤記」
...その折世話になった角間(かくま)温泉越後屋の主人山本氏からの便りなど...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...その折は、六部(ろくぶ)の姿でござったから、お見忘れもむりはない」田舎武士は、そういった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ついその折もなく今日を見てしまった...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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