...その向きの人は自分の努力に何の価値をも認めていぬ人と言わねばならぬ...
有島武郎 「二つの道」
...その傍に置かれた磁石の針に力を及ぼしてその向きを変えることを見つけ出したことで...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...その向き合える猛獣は...
泉鏡花 「海異記」
...その向きの人々には誂(あつら)えたような先生たちが美術協会の会員の方にある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その向き直った形相こそ物凄いものであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...別の処にあってその向きもまたちがっていたようである...
永井荷風 「里の今昔」
...船首はもうその向きを換えなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...しばしばわたし無しにその向きをかえるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...双方の位置は――その向きを変えている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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