...やがてその中の一人が...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「お前も一番乗って儲(もう)かれや」とその中の一人は仁右衛門をけしかけた...
有島武郎 「カインの末裔」
...彦七のそばをすりぬけて前へ出るとその中の一人が...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...その中の一人が顔をあげて不審そうにちらと彼を眺めただけで...
梅崎春生 「日の果て」
...その中の一人、貨物係主任のレイという男が、この時うしろにむかって片手をあげた...
海野十三 「太平洋魔城」
...と、その中の一人が、もう一度、一同(みんな)の笑を繰返へさせようとして、「若旦那も罪なもくろみを初めなすつたものさね...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...その中の一人が、すっと私の前に立ちふさがり、火を貸して下さい、と叮嚀(ていねい)な物腰で言った...
太宰治 「作家の手帖」
...その中の一人だけに雷が落ちて...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...その中の一人でも圧迫して...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その中の一人は既に分家して一家の主人になつてゐるけれど...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その中の一人が、ふとベゴ石を見て云いました...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...現在日本の劇作家の中から代表的な十人をえらべばその中の一人になろう...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...やがてその中の一人が勿体らしく...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...記者もその中の一人であったが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その中の一人の馬商人が...
吉川英治 「剣の四君子」
...いつかその中の一人とはなっている...
吉川英治 「私本太平記」
...その中の一人に肩を蹴られて尊氏はまたもや石段をまろばった...
吉川英治 「私本太平記」
...その中の一人がラテン語を教える...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??