...自分にはその中で...
芥川龍之介 「蛙」
...その中でも、顔や手首のまつ黒なのが、機関兵で、この連中は今度の盗難に、一時嫌疑をかけられた事があるものですから、猿股までぬいで、検(しら)べるのならどこでも検べてくれと云ふ恐しいやうな権幕です...
芥川龍之介 「猿」
...その中で東亜連盟のため最も弱点をなすものは第三であり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...二見はその中で生きてきたんだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...その中でこの前に見かけなかったような一人のキビキビした背広の男が一同の前になにか云っていた...
海野十三 「俘囚」
...その中で六尺(しゃく)ばかりある大わには...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...スカンディアだってジャンジャン拵(こしら)えてるよ」「その中で...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...その中で今日までいちばん深い印象の残っているのはこの書の付録として巻末に加えられた「三つの民謡」のうちの「小栗判官(おぐりはんがん)のバラード」であった...
寺田寅彦 「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」
...アイヌ語「シリ」はいろいろの意味があるがその中で陸地を意味する場合もある...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...その中で、肌寒いほど一人ぽっちの彼だった...
豊島与志雄 「裸木」
...その中でも、わしは、お前を、見込んでいる...
直木三十五 「南国太平記」
...その中で取り扱う対象が自己を含まない点にある...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...その中でも特に細い小枝が沢山出て羊歯(しだ)の葉のような形になったものを羊歯状と呼ぶこともある...
中谷宇吉郎 「雪」
...こんなわけで、もしも、モデル代を払うとすれば、当時のみんなに、いくらかずつ払わなければなるまいが、その中で、最も立派なガラッ八といえば……...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ここでも鶴(つる)という女がその中では殊に著名であったと謂(い)っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その中でも今まで見かけなかった軽快な燕が...
柳田国男 「雪国の春」
...その中では人間の主体性も理想性も創造性も働く余地はないというなら...
矢部貞治 「政治学入門」
...その中でも美留藻のお父さんは取りわけ大威張りで――「どうだ...
夢野久作 「白髪小僧」
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