...その上あすこには平太夫(へいだゆう)と云う老爺(おやじ)も居りますから...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ラツールは玉太郎をはげましながら、筏の材料をむすびつけてある綱をしめなおし、なおその上に、あるものはみんな利用して筏の各部をしばりつけた...
海野十三 「恐竜島」
...その上から覗(のぞ)いている両眼に...
海野十三 「断層顔」
...その上で蜂矢を一つぎゅっとしぼってやるのだ...
海野十三 「四次元漂流」
...その上にしるしまして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...口から紅い丸のはじき弾大の物を吐いてその上におき...
田中貢太郎 「嬌娜」
...その上家族もなく子供もなかったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その上におびただしい絵像の巻物を積み重ねながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上には開かれた書物が載つてゐる...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...一段踏んでその上に板戸が押開かれてあり...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...またその上から厳重にロープを通して縛らねばならなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...なおその上に私塾維持のためにも...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...その実(じつ)において既に厭(いと)うべきもの少なからざるなおその上に...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その上彼は來年英國から發(た)つことは確定してゐると告(つ)げた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...或(あるい)はその上を赤腹(あのなんだか人を莫迦(ばか)にしたような小鳥です)なんぞがいかにも横着そうに飛びまわっているきりで...
堀辰雄 「美しい村」
...またその上に王座の後ろの丈高き二枚折りの刺繍屏風を持ち来って横ざまに被せ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...その上に一寸摘(つま)んで置いたかのやうにポッツリと女の姿がひとつ現はれてゐました...
牧野信一 「砂浜」
...その上ドイツ官憲は執筆者たるマルクス...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
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