...盗難にそなえました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...羊や穀物やあまたのお供物をそなえて...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...双眼鏡がそなえてあったので...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...粥は浮かれ気分の有利さと哲学が要求する頭の良さとを兼ねそなえるものであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かなり詩的な魂をそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上品な凡庸さの域を出でない各種の能力を一様にそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は人の気をくじくほどの磊落(らいらく)さをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ロマン種族中にあって古ゼルマン族の特長となり獅子族(ししぞく)と鷲族(わしぞく)とを区別せしむるあの稜角(りょうかく)の皆無さをそなえていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その災害を防止するのにそなえて行こうとしているのである...
中井正一 「国立国会図書館について」
...恰かもそれぞれ独自の特徴をそなえているように思われ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...襲い来るうしろの敵に棹を構えてそなえていた...
本庄陸男 「石狩川」
...と常識もそなえていないのねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「人間はそれぞれ人間の本性を完全にその身にそなえている」と信ずるゆえに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以上の諸能を一将の身にそなえた諸葛(しょかつ)孔明こそ...
吉川英治 「三国志」
...彼はすぐ次にそなえて...
吉川英治 「私本太平記」
...元旦の供物(くもつ)をそなえ終ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...――勝頼は約三千をひきいて、医王寺山を本陣とし、一族の武田信実は、奇襲にそなえて、鳶ヶ巣山の一角に、兵旗をひそと沈めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...既に関東骨をそなえている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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