...ついには黒い水干(すいかん)の袖(そで)を斜めに...
芥川龍之介 「偸盗」
...村の小児(こども)が袖(そで)を結(ゆ)って水悪戯(みずいたずら)に掻(か)き廻(まわ)す...
泉鏡花 「海の使者」
...これも先生なればこそで...
海野十三 「火星兵団」
...なかのりさん……」踊(おど)りくたびれ「袖萩(そではぎ)」の肩(かた)に小袖(こそで)をうちかけて涙(なみだ)ながらの芝居事(しばゐごと)「寒(さむ)かろうとて着(き)せまする」このまあつもる雪(ゆき)わいの...
竹久夢二 「桜さく島」
...私がれいに依ってよそで二...
太宰治 「家庭の幸福」
...いつだって親分にさからうことは幾分の危険を意味するし、ことにこの際、べつにNON! なんかとわざわざ反対の意思を表明して立場をあきらかにする必要もないから、長い物には巻かれろで、そのままおとなしく「脱走船員――海の狼」に扮し切った私は、さてこそで、ちょいとこう船乗りらしく肩を揺すってぽけっとから紙(パピエ)を取り出し、そこは兼ねて習練で煙草を巻き出したんだが、この私の手の甲にさしずめ錨(いかり)に人魚でもあしらった刺青(ほりもの)でもあると大いに効果的で私も幅がきくんだけれど、無いものはどうも仕方がないとは言え、私はすくなからず気が引けている...
谷譲次 「踊る地平線」
...左の腕は寝衣(ねまき)を脱いでいるが右の腕のほうはまだ袖(そで)の中にはいっていたのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...通行人は白昼でも袖(そで)を引かれ帽子を奪われるようになったので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...うそでも興があろう」と相手は切れた糸を接(つな)ぐ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...よそでは見られぬくらい勤勉なのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...無慘(むざん)や玉簾(たますだれ)ふき通(とほ)して此初櫻(このはつざくら)ちりかヽりし袖(そで)...
樋口一葉 「曉月夜」
...しかしそれは拒絶してかえって気を悪くされてはと思えばこそです...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...よそでピアノの音...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...院のお袖(そで)にまつわりつくのが非常にかわいく見られた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...北畠大納言(だいなごん)殿という長袖(ながそで)の家中...
吉川英治 「新書太閤記」
...権道寺山(ごんどうじざん)のすそで...
吉川英治 「新書太閤記」
...くそでもくらえといった風貌がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...母うえが着せてあげた赤地錦(あかじにしき)の小袖(こそで)...
吉川英治 「日本名婦伝」
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