...こののんき坊のおれまでがいらん気をもませられるで……」「そりゃうそです」葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢継ぎ早にいい放った...
有島武郎 「或る女」
...下手(へた)くそでした...
太宰治 「東京だより」
...そでは御先祖様や兄弟に...
橘外男 「仁王門」
...「何事が起こったというのだ! ジアンドロ! お前までも!」と言ってもそのジアンドロまでがただ無言で私の袖(そで)を引いて...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...その時に着た桃色の綸子縮緬(りんずちりめん)に花笠(はながさ)の模様のある振袖(ふりそで)を贈った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私はちょいとお宮の袖(そで)を引っ張ってすうと物蔭に隠れてしまった...
近松秋江 「うつり香」
...壁に掛けてある広袖(ひろそで)を...
夏目漱石 「坑夫」
...素袍(すおう)だか何だかわからない大きな袖(そで)を背中(せなか)で括(くく)っている...
夏目漱石 「夢十夜」
...「袖萩祭文(そではぎさいもん)」という芝居の中に...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...ふくらんだそでが先のほうでつぼまって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...私は何故か継母に逢つた時よりも父に対してはぶあいそであつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...Xがよそで稽古をDさんにして貰っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女房の袖口(そでぐち)の重ねの色目も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「覆(おお)うばかりの袖(そで)がほしいと歌った人よりも宮の考えのほうが合理的だね」などとお言いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よそですべてがわたしを見すてるときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこかよそで聞いたことがあるんだ」のれんを掛け終った女は...
山本周五郎 「さぶ」
...つい」おそでがまたなにか投げつけた...
山本周五郎 「へちまの木」
...離せばこそである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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