...」ふたりは賓主(ひんしゅ)普通(ふつう)の礼儀などはそっちのけで...
伊藤左千夫 「廃める」
...お客はそっちのけで片端からムシャムシャと間断(しっきり)なしに頬張(ほおば)りながら話をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...そこで研究はそっちのけで...
海野十三 「宇宙戦隊」
...仕事はそっちのけで...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...最も良心のないデマゴーグがリアリズムもそっちのけで...
戸坂潤 「読書法」
...お稽古はそっちのけで...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...あたしは稽古そっちのけで芝居の研究をする――研究というときこえがいいが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...学科はそっちのけで...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...髪を結いに来ている娘や芸者が髪などはそっちのけでズラリと格子窓のそばへ並び...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夕食などそっちのけで...
火野葦平 「花と龍」
...お葉は、マンの気持など、そっちのけで、どこか楽しげな口調である...
火野葦平 「花と龍」
...乏しい人道そっちのけで強欲やら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...ミルクのことなどそっちのけで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...大奥様が威厳そっちのけで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...妻は伝九郎などそっちのけで...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...これを当て込みに義太夫そっちのけで押し掛ける連中が毎夜の大入り...
山本笑月 「明治世相百話」
...俺はこの頃は建築屋はそっちのけで...
横光利一 「上海」
...だから二人ともテレビ係りのさしずなどはそっちのけで...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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