...貴女のお手ずからお薬を...
泉鏡花 「婦系図」
...お手ずから御酒(みき)の柏(かしわ)の葉をお取りになつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...着ていた羽織を手ずから脱いで父に着せてやり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そして手ずから整調を完成する……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かくては手ずから三味線(さみせん)とって...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...自分で手ずから食物を与えることはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...王様は、お手ずから、妖女を馬車から助けおろしました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...木綿(もめん)二十反手ずから取り出し猿に下され...
南方熊楠 「十二支考」
...魚はえらい人たちにお手ずから料理していただく特権をもっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたし独りですから」四吉村の母のより女は手ずから茶を淹(い)れ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...乃至は軒先の縁台に据えた火鉢でお手ずからのボッタラ焼き...
山本笑月 「明治世相百話」
...紳士は手ずから瓦斯(ガス)ストーブに火をつけて電気をひねった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...手ずから子を木剣で打ち鍛(きた)え...
吉川英治 「剣の四君子」
...御手ずから董承に下賜(かし)された...
吉川英治 「三国志」
...手ずから成敗しようとした...
吉川英治 「三国志」
...手ずから三つの錦嚢(ふくろ)を授けた...
吉川英治 「三国志」
...お手ずから我らに剣をおあずけになった!」「やっ...
吉川英治 「三国志」
...手ずからお返し申したいとの御意(ぎょい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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