...手ずから下げて裏へ回った...
田山花袋 「田舎教師」
...手ずから前の水草の茂った井戸で水を汲んで...
田山花袋 「田舎教師」
...手ずから良人(おっと)のコートのボタンゆるめるをつけ直し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...手ずから葬ってやるため...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...かくては手ずから三味線(さみせん)とって...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...手ずから清岡の靴を拭いた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...手ずから垂(たれ)を揚げたものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ずからお作りになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は自分の手ずから植物を培養して...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まだこんなことまでも手ずから世話あそばされたことはなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...乃至は軒先の縁台に据えた火鉢でお手ずからのボッタラ焼き...
山本笑月 「明治世相百話」
...紳士は手ずから瓦斯(ガス)ストーブに火をつけて電気をひねった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...手ずから玄徳の襟がみをつかんで都への土産として凱旋するつもりだ」と...
吉川英治 「三国志」
...手ずから成敗しようとした...
吉川英治 「三国志」
...手ずから張苞へ授けようとした...
吉川英治 「三国志」
...老母が手ずから打って馳走してくれた田舎蕎麦(そば)の味も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...手ずからわが子の首を斬り落したのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...彼女は手ずから小皿を茶ぶきんで拭き清めながら...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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