...又僕をそっちのけに彼女に愛嬌(あいきょう)をふりまき出した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...喜歌劇見物はそっちのけにして...
海野十三 「海底都市」
...議案をそっちのけにして...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...そこでまた私は閻魔の顔をこしらえさせられるなど自分の仕事をそっちのけにして忙しいことで...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...ママの病気はそっちのけで...
太宰治 「斜陽」
...寒々しい大統領官邸にも最上級の驚嘆を示し――番頭は上機嫌で商売なんかそっちのけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...お前は道化芝居そっちのけのお人好しだな...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...娘の方はそっちのけにして...
豊島与志雄 「香奠」
...日本の歴史はそっちのけにしている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...湯はそっちのけにして話し込んでしまう者もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の勧誘はそっちのけにしてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗論(ぞくろん)だとか売国的説だとか異端(いたん)だとか議論はそっちのけにして...
新渡戸稲造 「自警録」
...約束を守るというのは決して悪いことじゃない」「本人の気持などをそっちのけにね」「大層今晩は機嫌が悪いようだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたがいつでもわたしをそっちのけにしてクラムに会おうと迫っていたことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...夕食などそっちのけで...
火野葦平 「花と龍」
...女を口説きおとすことなどはそっちのけにして...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...もはや傍らのマーシそっちのけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ミルクのことなどそっちのけで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
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