...又僕をそっちのけに彼女に愛嬌(あいきょう)をふりまき出した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...然(しか)るに君は誠意治国の大主旨はそっちのけにして...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...喜歌劇見物はそっちのけにして...
海野十三 「海底都市」
...この博士はエッチ・ジー・ウェルズそっちのけの科学的空想家で...
海野十三 「人造物語」
...帆村をそっちのけに昂奮(こうふん)していた...
海野十三 「断層顔」
...私は久々の挨拶もそっちのけにして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...彼はいつもの仕事もそっちのけに...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...ママの病気はそっちのけで...
太宰治 「斜陽」
...寒々しい大統領官邸にも最上級の驚嘆を示し――番頭は上機嫌で商売なんかそっちのけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...仕事はそっちのけで...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...今更重ちゃんをそっちのけにして外の男と一緒になろうなんてそんな事は夢にも考えたことはないわ...
永井荷風 「ひかげの花」
...と名乗りを立てている人をそっちのけにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の勧誘はそっちのけにしてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...肝心(かんじん)の要事はまるでそっちのけにして...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...あたしは稽古そっちのけで芝居の研究をする――研究というときこえがいいが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...もはや傍らのマーシそっちのけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ベナはガードンそっちのけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...仕事はすっかりそっちのけ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
便利!手書き漢字入力検索