...予はしばらく子どもらをそっちのけにしていたことに気づいた...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...喜歌劇見物はそっちのけにして...
海野十三 「海底都市」
...緊張するのも無理はありません」二人は事件をそっちのけにして...
海野十三 「人造人間事件」
...客の俺をそっちのけで...
高見順 「いやな感じ」
...どうしたんです? 何をびっくりしてるんですか?……――俺が饒舌ってるのをそっちのけにして...
豊島与志雄 「女と帽子」
...学課のことはそっちのけにして...
豊島与志雄 「反抗」
...朝湯もそっちのけにし...
中里介山 「大菩薩峠」
...お客をそっちのけにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...と名乗りを立てている人をそっちのけにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...女中のことなどそっちのけにしてむしゃむしゃ頬張(ほおば)った...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...約束を守るというのは決して悪いことじゃない」「本人の気持などをそっちのけにね」「大層今晩は機嫌が悪いようだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたがいつでもわたしをそっちのけにしてクラムに会おうと迫っていたことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...御用船のほうは上り下りの荷足(にたり)の狭間(はざま)へはさまって退(の)くも引くもならなくなってしまった……」顎十郎は話などはそっちのけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あなたは人魚のことはそっちのけにして...
火野葦平 「人魚」
...それは、船では困るので、傾けないように懇請するのであるが、ただ、意地と張りとの競争意識に燃えている仲仕たちは、船の迷惑など、そっちのけだ...
火野葦平 「花と龍」
...退屈きわまる人物などはそっちのけにして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大奥様が威厳そっちのけで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...いつか石の稽古なんかそっちのけに...
正岡容 「小説 圓朝」
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