...西は頗(すこぶ)る冷然として二葉亭とはホンの同窓というだけの通り一遍の浅い関係だからその頃の事は大抵忘れてしまったといういたって率気(そっけ)ない挨拶(あいさつ)だったそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...味も素気(そっけ)もなく突跳(つっぱ)ねた...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...駅で待たせられるかな」「おれは車で行くよ」五郎はそっけなく答えた...
梅崎春生 「幻化」
...「そんなに人に素気(そっけ)なくなさるこたぁありませんや...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...安井息軒(やすいそっけん)の門にいたのだ...
田中貢太郎 「春心」
...大佐の態度は僕には少々素気(そっけ)なさすぎた...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...庸三は素気(そっけ)ないふうもしかねていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...そっけないもののように...
中里介山 「大菩薩峠」
...うるさいとばかり素気(そっけ)なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし実際はこう素気(そっけ)ない世の中ではありません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...その様子は素気(そっけ)ないと云うよりも...
夏目漱石 「門」
...ザッと見ておきましょう」平次は素気(そっけ)もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一通の手紙にそっけない表現でくやみを述べてきたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...旦那はもっと稼ぎなすったようだが」グライドがそっけなく言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...そっけなく言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...とそっけない返事の妻は眼に涙...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...弟へのそんな表面の素気(そっけ)なさにひきかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...妙にそっけないんです...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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