...五軒目には人が住んでいたがうごめく人影の間に囲炉裡(いろり)の根粗朶(ねそだ)がちょろちょろと燃えるのが見えるだけだった...
有島武郎 「カインの末裔」
...うばも一休(いっきゅう)さんを りっぱな人(ひと)に そだてたいと とても しんぱいしました...
五十公野清一 「一休さん」
...それなればこそだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...これとても螺鈿(らでん)の細太刀(ほそだち)に風雅(ふうが)を誇る六波羅上下の武士を如何にするを得べき...
高山樗牛 「瀧口入道」
...幾十株松を育(そだて)てある土地があったり...
徳田秋声 「あらくれ」
...馬と怪俄(けが)させ器械の引切りなしにやって来る東京の町内に育(そだ)つ子供は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そうした方法が息(そだ)っている処の一つの何か僧侶的な「イデオロギー」にしか過ぎない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...殊更(ことさら)に身(み)に沁(し)む寒(さむ)さに圍爐裏(ゐろり)には麁朶(そだ)の火(ひ)が焔(ほのほ)を立(た)てた...
長塚節 「土」
...今まではわからずやの窮措大(きゅうそだい)の家に養なわれて実業家の御利益(ごりやく)を知らなかったのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それは素(もと)より華族(くわぞく)女學校(ぢよがくかう)の椅子(いす)にかゝつて育(そだ)つた物(もの)ではないに相違(さうゐ)なく...
樋口一葉 「十三夜」
...懸巣は赤裸の時分からそだてたので外部の生活を知らないから...
室生犀星 「人真似鳥」
...田舎へ帰って立派にそだてあげて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いい年だからこそだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...無知な山そだちの女中などの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一方は名もなき草叢裡(そうそうり)の窮措大(きゅうそだい)翁となり果てたまま悠々久濶(きゅうかつ)を叙(じょ)する...
夢野久作 「近世快人伝」
...今日のキメ手があったればこそだ...
吉川英治 「私本太平記」
...おつつがなく」「夫婦(ふたり)こそだ...
吉川英治 「私本太平記」
...籠(かご)の中(なか)に入(い)れて大切(たいせつ)に育(そだ)てました...
和田萬吉 「竹取物語」
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