...兎の糞は私の山登りする事のなかに見出さるる最も興味をそそるものの一つである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...料理の或る物は見た目には食慾をそそるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...気持をそそる肥料の匂い――が...
犬田卯 「米」
...それが嫉妬心をそそるもとになるということも知ってるけれど...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...かんで食べたいやうな不思議なあまい食欲をそそる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...眼の前にちらつく美しい着物の色彩が言い知らず胸をそそる...
田山花袋 「少女病」
...家門近く来るとそそるように胸が動いた...
田山花袋 「蒲団」
...僕は君の二倍も年上で君の嫌悪をそそる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...この種の虐待者の心をそそるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...港町のような旅情をそそる...
豊島与志雄 「父の形見」
...非常に心をそそるもの...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
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野口雨情 「極楽とんぼ」
...妙に涙をそそる情景です...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...これは好奇心をそそる問題であるし...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼自身でもこれとはくらべものにならないほど愉快に時を過すことができそうなものをと感じているだけになおさら憐憫(れんびん)の情をそそるのであった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...男の心をそそる部分だけは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...博物学者の心をそそる所です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...低級趣味の男の欲情をそそるのに最も適当している...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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