...かんで食べたいやうな不思議なあまい食欲をそそる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...心をそそるような優し味というものは少しも見出(みいだ)すことができなかったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...なんだかじわじわ胸をそそるよ...
太宰治 「猿ヶ島」
...彼女の食慾をそそるものは若鮎(わかあゆ)の塩焼だけであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...家門近く来るとそそるように胸が動いた...
田山花袋 「蒲団」
...そうして分からない大部分への憧憬と知識慾をそそるのであった...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...それを新聞社会欄の記事として錯覚的興味をそそることだけは遠慮なくやめたほうがいいであろうと思う...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...非常に心をそそるもの...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...犬の吠ゆるは非常をそそるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...両の眼が人の心をそそる……こんな娘から恋をしかけられ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...啻(ただ)さへ秋は僕達の食慾をそそるのに...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...買い手の欲(よく)をそそるように美しく品物がならんでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...たしかに近代的好色男(すきもの)の心をそそる肉體であらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...第二巻もまことに面白く数々の感想をそそるものでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでも心をそそる光景を示します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しかも人の気をそそるやりかたじゃあないか」「古い手だわ」と小幾が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...低級趣味の男の欲情をそそるのに最も適当している...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...六波羅の狭量がそそる放免(ほうめん)(密偵)根性と申すもので...
吉川英治 「私本太平記」
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