...かんで食べたいやうな不思議なあまい食欲をそそる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...何やら人の好奇心をそそるやうな妙な事を...
太宰治 「お伽草紙」
...ひとしお哀れをそそるのであった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...高橋氏自身の興味をそそることはというと...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...彼女はやさしくなって彼の情愛をそそるような態度をとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...港町のような旅情をそそる...
豊島与志雄 「父の形見」
...子供たちの心をそそる...
豊島与志雄 「女客一週間」
...美快なる食慾をそそるに充分でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...これは好奇心をそそる問題であるし...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大衆の購買力をそそるような風に広告するのである...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...医師たちの好奇心をそそるような異常な徴候をあらわしたのであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...外来者の若い興奮をそそる対象のないことをこれまで物足らず思った人もあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かれは毎夜のようにかれの伝奇的興趣(でんきてききょうしゅ)をそそるような星座を見出すのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...我々の推量をそそるかのようなさまざまな偽りの光が限りなくそこに洩れ輝くところの...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも人の気をそそるやりかたじゃあないか」「古い手だわ」と小幾が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...微笑をそそるような空想がかすめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...恋すちょう……一二月の風は水洟(みずばな)をそそる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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