...なんといってもいちばんこの子供たちの興味をそそるのはバンタムだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...消えしずんだであろうかなぜお前はわれわれの炉と広間から追いはらわれたのかみんなに歓迎され愛されたお前が?かくも単調なわれわれの生活の平凡な光りにはお前の存在はあまりに空想をそそるものだった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何やら人の好奇心をそそるやうな妙な事を...
太宰治 「お伽草紙」
...心をそそるような冷かさに静まり返ってきて...
豊島与志雄 「影」
...肉感的な微妙な触感をそそる毛並を揃えて...
豊島与志雄 「春の幻」
...それぞれに味覚をそそる...
豊島与志雄 「慾」
...綿々たる追分節が詩興をそそるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ロマンチックな旅情をそそる季節である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...四囲いちめん食慾をそそる匂いが渦をなしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...人の心をそそるようでも威圧的でもなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...経験からいうとだんだんと高まっていく宣伝によって一つの町の関心をいよいよそそることができたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...主人の淫慾をそそるとは出来すぎたやつだ...
久生十蘭 「無月物語」
...丁度亜米利加の詩ごころをそそる「土人の夏(インディアン・サンマア)」――所謂日本の小春日で...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...秋になると空の色も人の哀愁をそそるようになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何かしら彼の好奇心をそそるような寂然とした自分の足音の反射...
室生犀星 「幻影の都市」
...(a)同情は寛大な心をそそるのに役立つし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...味わいをそそるようなところがあるとすれば...
山之口貘 「詩とはなにか」
...春は人並な多情多感をそそるらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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