...消えしずんだであろうかなぜお前はわれわれの炉と広間から追いはらわれたのかみんなに歓迎され愛されたお前が?かくも単調なわれわれの生活の平凡な光りにはお前の存在はあまりに空想をそそるものだった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...河と池との解氷や季候の定まりと関係したあらゆる出来事は特に興味をそそる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...郷愁をそそるに足るものがあつた...
太宰治 「お伽草紙」
...海峡の色は私の食慾をそそる...
谷譲次 「踊る地平線」
...この種の虐待者の心をそそるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心を怪しくそそるようなことがしてみたくなるのだ...
豊島与志雄 「春の幻」
...それぞれに味覚をそそる...
豊島与志雄 「慾」
...非常に心をそそるもの...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人の心をそそる珍しい上品さをそなえていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お銀様の悪女性をそそるところの一つの物語を聞き込んでいたからのことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬の吠ゆるは非常をそそるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...路地は夜っぴて喉自慢がそそるんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男の心をそそる部分だけは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...枯残せる冬天の蘆葦は帰雁に伴うて大いに詩情をそそるものである...
牧野富太郎 「植物記」
...その両頬がたえず同情をそそるように上下にふるえていれば...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...外来者の若い興奮をそそる対象のないことをこれまで物足らず思った人もあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かれは毎夜のようにかれの伝奇的興趣(でんきてききょうしゅ)をそそるような星座を見出すのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...ただ我々の情欲をそそる勤行だけしか捧げようとはしていない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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