...夏になると家に居る子供を妙にそそのかす法螺貝の音が時々響いて来る...
安倍能成 「初旅の残像」
...まったくこれはばかばかしいことじゃないか」とポールが大きなジェスチュアをしながらペンをそそのかすように言った...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...そそのかす者があったら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...君をそそのかすだけです...
太宰治 「新ハムレット」
...母親が一生懸命にそそのかす...
太宰治 「大恩は語らず」
...決して彼女を阿曽の方へとそそのかすようにはしなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そう云う彼の態度が間接に美佐子をそそのかす働きをしたことは確かであろう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ナオミが例のそそのかすような表情をして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あるもの屍體盜むべくアルゲープォンテ,スそそのかす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私の男心をそそのかすのである...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...天下の風雲をそそのかすような隠し芸をやり得ないとは限らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...涙をそそのかすすべての優しげな予感に...
原民喜 「鎮魂歌」
...涙をそそのかすすべての優しげな予感に...
原民喜 「鎮魂歌」
...娘つこには好奇心をそそのかす鬼がついてるつてえのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...正忠を恋の猛者ぞと友の云ふ戒むるごとそそのかすごと正忠は山城正忠君の事で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その純真な態度を知つては大に若返るのもいい事だ少しはやるがよいといふのがそそのかす意味...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...千寿は一種そそのかすように微笑した...
山本周五郎 「竹柏記」
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