...硯友社が単独(ひとり)で戯作者の毀(そしり)を背負(せお)ってしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...なんぞ人をそしり人を憎まんということになる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...伊藤内閣は官紀紊乱のそしりをうけ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...非国民のそしりを甘んじて受ける私であるが...
種田山頭火 「其中日記」
...ある一面からは泥土(どろ)を投げ付けられる樣な誹笑(そしり)を受けたのであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...世のにくしみ人のそしりこの他に得たるもの我知らず...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...それにしては、ずいぶんたくさん書き散らしたもので、曠職のそしりは、所詮まぬかれないものと、内心観念している...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...無礼の誹(そしり)をまぬかれぬが...
新渡戸稲造 「自警録」
...そしりは物のかげに隱れて名は公の席にも高く...
樋口一葉 「花ごもり」
...宝蔵の窗の明りの覚束な鳥羽の后の難阿含経高野山のムゼウムの覚束ない照明をそしり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...譏(そしり)を言伝ふるより...
福沢諭吉 「女大学評論」
...そしりたりせられしなれども...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...好色の誚(そしり)は榛柏の兄弟皆免れなかつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰れか狭隘の譏(そしり)を免れん...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...北条幕府の悪政をそしり...
吉川英治 「私本太平記」
...あるのは人のそしりと白い眼つきだけだ」淵辺は首を振った...
吉川英治 「私本太平記」
...表面上には交誼を続けて薄情のそしりを避けるなどは...
和辻哲郎 「転向」
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