...誨淫の譏(そしり)あるものを列挙すれば...
芥川龍之介 「骨董羹」
...友人間のそしりを脱する事が出來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...画龍点睛のそしりを免れないと思う...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼れ此れ世間の誹(そしり)が多いと存じますから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...不謹慎のそしりを覚悟してついでに付記する次第である...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...今日(こんにち)浮世絵の研究は米国人フェノロサその他新進の鑑賞家出でて細大漏(もら)す処なく完了せられたるの後(のち)溯(さかのぼ)つてゴンクウルの所論を窺(うかが)へば往々(おうおう)全豹(ぜんぴょう)を見ずして一斑(いっぱん)に拘泥(こうでい)したるの譏(そしり)を免れざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...独学固陋(ころう)の譏(そしり)は免(まぬか)れない...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...それにしては、ずいぶんたくさん書き散らしたもので、曠職のそしりは、所詮まぬかれないものと、内心観念している...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...終に賢者のそしりを受けぬ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...孤児・寡婦の生計を学ぶなどいう無気無腸のそしりを免かれ...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...そしりたりせられしなれども...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...是(ここ)においてや僭越の誚(そしり)が生ずる...
森鴎外 「細木香以」
...背誓のそしりをうけることはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしりを恐るる者は誰か...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰れか狭隘の譏(そしり)を免れん...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...表面上には交誼を続けて薄情のそしりを避けるなどは...
和辻哲郎 「転向」
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