...あるいは冗漫(じょうまん)の譏(そしり)を免れないものかも知れません...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...特別な偉人でない限りこれは無責任のそしりを免れないものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼れ此れ世間の誹(そしり)が多いと存じますから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...少くとも理論上の標準から云う限りでは跛行のそしりを免れない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...軽薄不実の譏(そしり)を受けむ心づかひもなし...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...無礼の誹(そしり)をまぬかれぬが...
新渡戸稲造 「自警録」
...百人(ももたり)のわれにそしりの火はふるもひとりの人の涙にぞ足(た)る第一この歌に私はもう涙ぐんでしまった...
長谷川時雨 「九条武子」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...凡俗卑屈の譏(そしり)を免(まぬ)かれたることなれども...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...こころあるものはひそかに爪(つま)はじきしてそしりあいしとかや...
三宅花圃 「藪の鶯」
...謗(そしり)は必ず下流に帰し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人の誚(そしり)をかえりみない...
森鴎外 「空車」
...背誓のそしりをうけることはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人のいうところによれば従来の医者をことごとく無学だとかぺてん師だとかそしりながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「こんな子供だましのようなものを下さるなんて」と蔭で紀久子はよく小馬鹿にしたそしり笑いをしてみせるのだったが...
矢田津世子 「父」
...あるのは人のそしりと白い眼つきだけだ」淵辺は首を振った...
吉川英治 「私本太平記」
...何と言っても時代錯誤のそしりをまぬかれないであろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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