...私(わたくし)一人(ひとり)の粗忽(そこつ)にして...
芥川龍之介 「忠義」
...許生員は粗忽(そこつ)にも足を滑らしてしまった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...是れ著者の粗忽(そこつ)に非(あら)ずして何ぞや...
石橋忍月 「舞姫」
...その中で道節が短気で粗忽(そこつ)で一番人間味がある...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...珈琲(コーヒー)一杯11・30(夕)寒川鼠骨(さむかはそこつ)氏が...
薄田泣菫 「茶話」
...粗忽(そこつ)らしうて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...粗忽千万(そこつせんばん)の咎(とが)は免れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時漱石は花袋君及びその他の諸君の高説に御答弁ができかねるほど感服したなと誤解する疎忽(そこつ)ものがあると困る...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...青い顏をして居たやうな氣がします」「その後で何か粗忽(そこつ)をしなかつたらうか」「氣丈な娘ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アア誤(あやま)てり疎忽(そこつ)千万(せんばん)なりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...同じくぬけぬけしい粗忽(そこつ)ものじゃわ...
本庄陸男 「石狩川」
...心ならずも孝助は立ち退いていって粗忽者(そこつもの)の養父相川新五兵衛に逐一を物語る...
正岡容 「我が圓朝研究」
...先日余の引いた凶の鬮(くじ)を穴守様(あなもりさま)で流してもらふたとわざわざ鼠骨(そこつ)の注進...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そこつるはしはよしたまへ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...恐るるは粗忽(そこつ)なる男の手に砕けんこと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...何かを粗忽(そこつ)に見ちがえて...
吉川英治 「上杉謙信」
...粗忽(そこつ)をわびて...
吉川英治 「私本太平記」
...粗忽(そこつ)をいたしました...
吉川英治 「親鸞」
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