...その頃の楳嶺塾では芳文・棲鳳・香の三先生が年輩もそこそこですし気も合っていられて...
上村松園 「昔のことなど」
...馬も駕籠(かご)もあらあな」「嬉(うれ)しいこと」お松は大欣(おおよろこ)びで食事もそこそこ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこそこに着物を脱ぎ捨てて...
夏目漱石 「門」
...そこそこに晩飯をすまして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...戌刻(いつつ)半(九時)そこそこ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ三十そこそこでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用は? 親分」まだ四十そこそこでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺も少し聴き出して来ることがある」平次は仕度もそこそこに出かけるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ三十そこそこですが――」「――」「もっとも勝気でおしゃべりで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それはお夏よりは一つ二つ上の二十歳そこそことも見られる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四十そこそこの麦藁(むぎわら)帽子をかぶった男が...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...仕方がないので金吾もそこそこにそこを立去って...
三好十郎 「樹氷」
...平五は四半刻(とき)そこそこで帰ったが...
山本周五郎 「末っ子」
...なにか……」「山県先生はどうなされました」挨拶もそこそこに...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...女は身づくろいもそこそこ礼をくり返して轎(かご)のうちへ入る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...旅の支度もそこそこ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...町家の隠居所でもありそうな清洒(せいしゃ)な門を開けて、訪れると、奥で聞えていた陽気な女達の声がやんで、簀戸(すど)の蔭から四十前後の薄化粧(うすげしょう)した妻女が、何気なく出て来たらしいが、炎天に汚れて来た二人の客の姿を見ると、あっと云って、挨拶もそこそこ、一度奥へもどって行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...背は五尺そこそこだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??