...夕飯は囲炉裡の火の光でそこそこにしたためた...
有島武郎 「カインの末裔」
...そこそこに帰って来た...
岩野泡鳴 「耽溺」
...三十枚そこそこの長さじゃ...
江戸川乱歩 「探偵小説このごろ」
...挨拶もそこそこに綾子は言った...
高見順 「いやな感じ」
...小間使いが女主人(あるじ)の一睨(げい)に会いて半ば消え入りつつそこそこに去りしまで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...馬も駕籠(かご)もあらあな」「嬉(うれ)しいこと」お松は大欣(おおよろこ)びで食事もそこそこ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも五十俵そこそこの御家人ですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...当時三十そこそこの好い男だった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ四十そこそこの屈強な男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんか変ったことがあるのかも知れない」平次と八五郎は、仕度もそこそこ、お桃を追うともなく、宵闇の中を、元飯田町まで駆けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所用もそこそこに...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...私達は食事もそこそこに...
林芙美子 「屋久島紀行」
...々(そこそこ)に其処の門口を離れて帰って来た事も有ったっけが……夕方は何だか混雑(ごたごた)して落着かぬ中(うち)にも...
二葉亭四迷 「平凡」
...そこそこに柳水亭の階子段を駆け下りて下足をもらうとまだ土砂降りの往来へと飛び出してしまった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「もうちょっとだから本気で聞いてね」おのぶはそこそこに膳立てをし...
山本周五郎 「さぶ」
...まだ嫁して半年そこそこの離縁ばなしは仲沢家の者をひどく怒らせた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まだ二十歳そこそこの若い大守が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こちらの男(五尺そこそこの...
山本周五郎 「山彦乙女」
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