...三十枚そこそこの長さじゃ...
江戸川乱歩 「探偵小説このごろ」
...そこそこの距離がありましたから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...せいぜい十二露里(エルスター)そこそこでもうその...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...実は公務もそこそこに心配して帰県した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それでは御免」市五郎はそこそこに辞して出かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこそこに立去る...
中里介山 「大菩薩峠」
...千石そこそこだ」「セッケはそうかも知れませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ三十そこそこの若さを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行灯(あんどん)の皿を一杯空(から)にするほど」「時刻は?」「亥刻(よつ)半そこそこ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――商質は賢いが、外のことには一向思いやりも工夫もない典型的な事務家で、五十そこそこの、月代(さかやき)の光沢だけは見事ですが、何の特色もない人柄でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十そこそこ、小意気な男で、八五郎のノッソリとしたのとは、巧まざる面白い対照です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地はせいぜい百両そこそこのものだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行ってみよう」平次は仕度もそこそこ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年はまだ四十歳そこそこであったが...
林芙美子 「晩菊」
...見られたものじゃない……」文三は狼狽(あわ)てて告別(わかれ)の挨拶を做直(しな)おして々(そこそこ)に戸外(おもて)へ立出で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...平五は四半刻(とき)そこそこで帰ったが...
山本周五郎 「末っ子」
...四十四十そこそこの人がよく...
吉川英治 「折々の記」
...日本の総人口もまだ四百五十八万四千人(僧・行基の調べ)そこそこの土壌でしかなかったことも...
吉川英治 「正倉院展を観る」
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