...そこここと歩きながら...
芥川龍之介 「虱」
...そこここに花のように浮ぶ色あざやかな簪(かんざし)は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...黒い点になってそこここに見えた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...既に釘をそこここはぶいてあったのであった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...そこここの薄暗い店屋に見られた...
徳田秋声 「あらくれ」
...案内して其処此処(そこここ)と戸棚の数などを見せてあるくに...
樋口一葉 「うつせみ」
...そこここと仔細らしく流し元をのぞきこんでから...
久生十蘭 「金狼」
...小径づくりの飛石のそこここに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ただそこここの家の窓に灯影(ほかげ)がさしはじめたばかりであったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこここに滞在費が三月以来溜つてゐることなどを考へると...
牧野信一 「わが生活より」
...ただ窓明(まどあ)かりがそこここにちらちらして...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...二三度そこここに滞留してみたのち...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そこここの美術展覧会に行ったりすることができるようにした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...そこここわがままに生えていた木もすでに緑の上衣を剥(は)がれて...
山田美妙 「武蔵野」
...山道を荷を負うて通う牛が其処此処(そこここ)に群をなしている...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...しかもそこここと水を打って清掃してあるあたり...
吉川英治 「三国志」
...そこここにうごいている...
吉川英治 「親鸞」
...院のお墓のあたりからそここことなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??