...競争の場合にはその中で生存に適する性質の最もよく発達したものがぜひとも勝ちを占めることになり...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...讀者にぜひともお知らせしたい事項は...
太宰治 「田中君に就いて」
...こういう研究と批判とはぜひとも必要である...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...戦争はぜひとも避けようと思えば人間の力で避けられなくはないであろうが...
寺田寅彦 「天災と国防」
...しかし多数の読者を導いてこのルクレチウスの花園に入るべき小径の荊棘(けいきょく)を開くにはぜひともこれだけの露払いの労力が必要であると思った...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...彼我の利益ぜひとも両立せざるべからざるにあるの一大真理を欧州諸国に向かって説法したるものは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...少なくとも一度だけはぜひともやらせたがった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぜひともその下で...
永井荷風 「曇天」
...自分としてはぜひとも尋ね出して染井の屋敷へ帰らなければならないと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぜひとも苛刻(かこく)の政を行なうことなるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ぜひとも出かけて行って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...中将はぜひとも自分でなく思わせなければならないと知って物を言わない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...で、ニールスは、ぜひとも、じぶん自身の目で見たかったのでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...それにはぜひとも双方の地名が設けられねばならなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...ぜひともここで助けておきたい」「そのような御嘆願が...
吉川英治 「私本太平記」
...身の側におれ」「いや、ぜひとも、おつかわしを」「なんの、武者所の簿(ぼ)を繰(く)れば、まだまだ鎌倉山の将は綺羅星(きらぼし)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...……余の儀でもございませぬが、さきに践祚(せんそ)あらせられた持明院統の天子のお次には、ぜひとも、准后さまのお腹になる成良(なりなが)親王を推(お)して皇太子におすえ申しあげたいものと、いまからその案などを持(じ)しております...
吉川英治 「私本太平記」
...相手の姿が江戸の雑沓(ざっとう)へまぎれこむと、容易に討ち難くもあり、影もくらまされる怖れもあるので、ぜひとも、東海道を旅する間に、討ってしまうつもりでいたのが――とうとうそれを果たされなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??