...――浅草(あさくさ)にはこの頃お姫様の婬売(いんばい)が出ると云うことですな...
芥川龍之介 「少年」
...苦力の細君はその間にこの蘆荻の中にて売婬するよし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...上田秋成(うえだあきなり)が『西湖佳話(せいこかわ)』の中の『雷峯怪蹟(らいほうかいせき)』をそっくり飜案して蛇性の婬(いん)にしたのとは甚(はなは)だしい相違である...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...この『蛇性の婬』の話は...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...符氏(ふし)の女(じょ)死して猶(なお)貪婬(たんいん)なり...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...「あの僧尼達は、自分が手を動かさずして世を渡り、そのうえ戒律(かいりつ)を守らないで、婬を貪り、葷(うん)を茹(くら)い、酒を飲んだので、牛馬にして人に報いをさすところだ」三人はまた次の処へ往った...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...婬婦を弄(もてあそ)ぶこともしましたし...
中里介山 「大菩薩峠」
...偶(たま/\)一念迷ひ初め、自ら凡夫となるゆゑに、三毒五欲の情起り、殺生偸盜邪婬、慾惡口兩舌綺語妄語、瞋(いか)り恚(はらだ)ち愚癡我慢、貪り惜みて嫉み妬みだつた……...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...左れば夫の婬乱不品行は実証既に明白にして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...甚しきは敢て婬乱を恣(ほしいまま)にして配偶者を虐待侮辱するも世間に之を咎むる者なく...
福沢諭吉 「女大学評論」
...言葉は優美にして其実は婬風に逸(いっ)するもの多し...
福沢諭吉 「新女大学」
...自から婬猥不倫の罪を免れんとする者あるこそ可笑しけれ...
福沢諭吉 「新女大学」
...婬(みだら)なものがなった竜は...
南方熊楠 「十二支考」
...婆羅尼斯城の婬女に生まれ賢善と名づけ...
南方熊楠 「十二支考」
...かく諸方に多い婬鬼の中でアスモデウス最も著(あら)わる...
南方熊楠 「十二支考」
...強いてわれわれを婬し...
南方熊楠 「十二支考」
...男女もし婬慾を起すも相見て語らず...
南方熊楠 「十二支考」
...婬書(いんしょ)はある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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