...せわしく鍋の中へ箸をつっこんで...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ちかちかする眼をせわしく動かして前の方を見た...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...にらみ合うだけでだんだん呼吸がせわしくなって肩息になるのだという...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...そして入口でせわしく下駄をつっかけると...
徳永直 「白い道」
...せわしく呼吸に喘いでいる落ちくぼんだ胸...
直木三十五 「南国太平記」
...ある時は呼吸せわしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...三太は父親にせわしく尋ねる...
中村地平 「南方郵信」
...あとはみんなぶじに顔をそろえてから……」天魔太郎はことばせわしく説明して...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...心せわしく往復している様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せわしく足を踏みかえながら...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...大男の召使いがテーブルをせわしく給仕している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...博士が長いキセルをせわしくふかしながら言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...女は呼吸せわしく長いこと掻きまわしていたが...
本庄陸男 「とも喰い」
...その河原(かわら)の水ぎわに沿(そ)ってたくさんのあかりがせわしくのぼったり下ったりしていました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...二人の農夫は次(つぎ)から次とせわしく落ちて来る芯を集(あつ)めて...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...せわしくまたたいて東から出て来...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...ちちくくとせわしく鳴く...
宮本百合子 「傾く日」
...口せわしくまた、「退(ひ)き銅鑼だぞ」と、追い足した...
吉川英治 「三国志」
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