...雪花(せつくわ)五十五品(ひん)の内を謄写(すきうつし)にす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...雪光(せつくわう)暗夜(あんや)を照(てら)して水の流(ながる)るありさま...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...驀直(ばくじき)に目的に向ってこせつくような軽策を取らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...齷齪(あくせく)とこせつく必要なく鷹揚自若(おうようじじゃく)と衆人環視の裡(うち)に立って世に処する事の出来るのは全く祖先が骨を折って置いてくれた結果といわなければならない...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...ロオマ法王使節館(しせつくわん)...
南部修太郎 「下手の横好き」
...節句(せつく)過ぎには見付けられる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世間はたうとう五月の節句(せつく)となりましたね」八五郎が感慨無量の聲を出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おまけに、あまりせつくと、かえって故意に遅らせるような傾向さえ見て取れるのである...
火野葦平 「花と龍」
...桃(もゝ)の節句(せつく)の桃(もゝ)の花(はな)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...ついこの間まで身の周りを包んでいてくれた青空が跡形もなく失せつくして...
正岡容 「小説 圓朝」
...」と少し押へた調子でせつくやうにいふ...
三島霜川 「青い顏」
...こせつくようにと女がするのだから可笑しい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大府卿と主殿とで己をせつくのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...通例は秋の節供(せつく)...
柳田國男 「祭のさまざま」
便利!手書き漢字入力検索