...知春のせがむままに最中の一つを取つて渡してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...つい子供のせがむままに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...乳が足(たり)ぬので泣(なき)せがむ子を...
関根黙庵 「枯尾花」
...おてる、けいこあいすみ、どんなゆめを見るのぢや、と子どもらしきこと、せがむゆゑ、もうじん(盲人)もゆめわ見るわい、ゆうべのゆめであつた、にんぎやうが、琴さみせん、こきう(胡弓)ふゑ、つづみ、たいこにて、ゑてんらく(越天楽)を合はせけるに、おわるやいなや、なりものを、いつさい、なげてければ、のこらずくだけたり...
太宰治 「盲人独笑」
...またも女がせがむのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...乳をとせがむのでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...坊やがせがむと乳母車...
新美南吉 「乳母車」
...ガラッ八はまた絵解きをせがむのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八がいつもの調子で絵解きをせがむと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎のせがむのに應へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腹の減つたことにして平次に引揚げをせがむのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強つて彼等といつしよに家へつれて行つて泊めてくれとせがむ連中を同道して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...」とせがむのを断って...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ひどくせがむような書きぶりなので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...きらいなやつに面白いお話しをせがむような鈍感な間違いはしないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無理にせがむようなことは決してしなかった...
武者金吉 「地震なまず」
...――あいつはこんなところへまで出て来ておれに又たせがむんだなと思った...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...どうしてもそうしたいとせがむので...
山本周五郎 「思い違い物語」
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