...知春のせがむままに最中の一つを取つて渡してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...乳が足(たり)ぬので泣(なき)せがむ子を...
関根黙庵 「枯尾花」
...せがむのかと思うとそうではない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...坊やがせがむと乳母車...
新美南吉 「乳母車」
...……それからの事を話してくれ給え」皆んながせがむまでもなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...また平次に繪解きをせがむのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎のせがむまゝに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...繪解きをせがむ八五郎のために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十日はお祭りなれば心一ぱい面白い事をしてと友達のせがむに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あまりしつっこくせがむので...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...きまって枕を取りかえてくれとせがむのですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...強つて彼等といつしよに家へつれて行つて泊めてくれとせがむ連中を同道して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...するとアデェルは階下に行きたいとせがむのであつたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ひどくせがむような書きぶりなので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...すつかりうれしくなつてしまつてさつきから馬鹿に僕に話しかける少年を抱き上げてやつたら僕も僕もとせがむ...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...なあ」と彼はせがむ...
山本周五郎 「季節のない街」
...かたみに書いてくださいよとせがむので...
吉川英治 「紅梅の客」
...当人も縁者どももせがむので...
吉川英治 「新書太閤記」
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