...ずんぐりしたひとりの小さい人を...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...ずんぐりした地中の蛆虫(うじむし)から空中にはばたく蝶に辿られるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...父のたいこ持ちみたいな役も勤めていたずんぐりした独身の四十男が...
太宰治 「人間失格」
...背のずんぐりした白髪(しらが)の眼立っていた男が舟乗(ふなの)りとなって艪(ろ)を漕(こ)いでいた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...先君(せんくん)道三入道殿(にゅうどうどの)の修羅(しゅら)の妄執(もうしゅう)を晴らす存念でござる」それは背のずんぐりした白髪(しらが)の眼だった男であった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...私(あし)の話を聞いてもらいたい」背のずんぐりした角顔の壮佼(わかいしゅ)の顔があった...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...ずんぐりした体を被(おお)うた焦茶(こげちゃ)のマントの下から地味な縦縞(たてじま)の大島のそろいを覗(のぞ)かしていた...
田中貢太郎 「文妖伝」
...西洋人にしては脊の低いずんぐりした体格で...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...童蒙(どうもう)な顔の体のずんぐりした小女の...
徳田秋声 「仮装人物」
...背(せ)のずんぐりした...
夏目漱石 「草枕」
...ずんぐりした体にめくらじまのやや裾みじかな着附(きつ)けでニコニコ洋鋏(はさみ)をつかっていたが...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...*9 メデリャンカ 大型でずんぐりした猟犬の一種...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ずんぐりした若者が答へた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ずんぐりしたブルドックでね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...ずんぐりしたたくましい若人が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...ずんぐりした男が来て...
山之口貘 「野宿」
...五尺そこそこのずんぐりした躯つきで...
山本周五郎 「青べか物語」
...船の中にいた背のずんぐりした無法者で――...
吉川英治 「宮本武蔵」
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