...鰊(にしん)の群来(くき)がすっかりはずれるとか...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...へたへたと草むらの中にくずれるように倒れ...
海野十三 「骸骨館」
...そこをおとずれる野鳥か四足動物の名を...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ローゼンの体もくずれるように倒れた...
田中貢太郎 「警察署長」
...その建物を出はずれると焼け残りの塀があって...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...村をはずれると、街道は平坦(へいたん)な田圃(たんぼ)の中に通じて、白い塵埃(ちりほこり)がかすかな風にあがるのが見えた...
田山花袋 「田舎教師」
...倹約令が出て、いくらか衰えたが、前幅を狭く仕立てて、歩くと、居くずれると、膝から内らまで見えるのが、こうした女の風俗であった...
直木三十五 「南国太平記」
...「御免下さい」平次は静かに訪(おと)ずれると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれはくずれる膝ですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たびたび前にも引き合いにだした吉岡鳥平君と私が三木助氏宅をおとずれると...
正岡容 「わが寄席青春録」
...いまにもくずれるように感じた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...町を出はずれると...
三好十郎 「肌の匂い」
...それからはずれると悔いを感ぜざるを得ないし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らはかの島をおとずれるとすぐ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...周期的にかならず人びとをおとずれるヒステリーの発動というやつにすぎないんだ...
山川方夫 「お守り」
...門に誰かのおとずれる声が聞えたのである...
山本周五郎 「菊屋敷」
...密見の間をおとずれる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三島の宿を出はずれると直ぐ旧道の登りになるのだが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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