...長襦袢の褄(つま)がずれると...
泉鏡花 「遺稿」
...いきなり闇がおとずれるのだ...
海野十三 「三十年後の世界」
...国鉄の連結器は、そんなにかってにはずせませんが、いなかの私鉄には、いまでも旧式な連結器が、ついているので、はずそうと思えば、はずれるのです...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...頤がはずれるので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...大波のくずれるごとく一度に三四郎の胸を浸した...
夏目漱石 「三四郎」
...ゆるくくずれる時は...
夏目漱石 「三四郎」
...天地もくずれるばかりにほえたてますが...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...小閑を得て訪(おと)ずれると...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...時々鎖から鉤がはずれると...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...どちらの部屋もおとずれる機会がなかった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...カスバの予言もはずれるであろう...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...烏森を芝公園の方向へ出はずれる辺の町通りの喫茶店からの)金吾の下駄の音と敏子のポックリの音が並んで行く...
三好十郎 「樹氷」
...我々の企ては、目的目標がないために、はずれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...周期的にかならず人びとをおとずれるヒステリーの発動というやつにすぎないんだ...
山川方夫 「お守り」
...八時ころと思えるじぶんに藤枝在の水守(みずもり)という村にある六兵衛の家をひそかにおとずれる者があった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ホルモンが欠乏したの」と笑いくずれる程度の女学生なぞはザラに居る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「――かかる時に持ちくずれるような信仰では...
吉川英治 「親鸞」
...密見の間をおとずれる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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