...他の士官のように慣れてくずれる訳にゆかなかったんだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...天地のくずれるばかりの音がして...
海野十三 「金属人間」
...とつぜん穴の奥がくずれる音がしたと思う間もなく...
海野十三 「雪魔」
...そして、とつぜん、「キャーッ」と、さけぶと、くずれるように、その場にたおれてしまいました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...僅(わず)かに彼の部屋をおとずれるのは...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...おかあさんのあき子さんは、ハッとして、そのほうを見ましたが、見たかと思うと、クナクナと、くずれるように、その場にたおれてしまいました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...そこをおとずれる野鳥か四足動物の名を...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...藪路を出はずれると寂しい松原が来た...
田中貢太郎 「魔王物語」
...文学自身の焦点が之をはみ出し又は之からはずれるということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...完徳の道にはずれるんだ...
永井隆 「この子を残して」
...向うの家のなかからどっと若い娘たちの笑いくずれる声が起った...
堀辰雄 「三つの挿話」
...くずれる白い波頭のかげに...
本庄陸男 「石狩川」
...この地を再びおとずれるなぞは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...気をつけなさいよ!(音楽)(くずれるように美しい媚笑)…………といったようなお話ですのホントだと思ってくださっても...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...くずれる肉体はさすがに坐ったままであった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...こんどの鰯の漁がはずれると間もなく冬になるので...
室生犀星 「不思議な魚」
...「――かかる時に持ちくずれるような信仰では...
吉川英治 「親鸞」
...やしき町も出はずれる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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