...長襦袢の褄(つま)がずれると...
泉鏡花 「遺稿」
...すると、相手は、くなくなと、くずれるように、自動車の床へ倒れてしまいました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...くずれる様に倒れ伏(ふし)...
江戸川乱歩 「鬼」
...焔は螢合戦のくずれる様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...波がよせてくずれるもの...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...これがなくては日本の民族生活が忽ちとまるかくずれるかしてしまう...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...浦もくずれるばかりの大喝采です...
中里介山 「大菩薩峠」
...カスバの予言もはずれるであろう...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...泥炭のくずれる音がかすかに聞えた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...くずれる肉体はさすがに坐ったままであった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...わたくしがかくも寥(さび)しい松並木の道をおとずれるかについて...
室生犀星 「玉章」
...おとずれるでござろう...
室生犀星 「津の国人」
...例によってもっとぶっきらぼうに(もっともそれは我々の問題からははずれるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ美だけをよりどころにしてそれをしては当てがはずれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...周期的にかならず人びとをおとずれるヒステリーの発動というやつにすぎないんだ...
山川方夫 「お守り」
...老人が居間へはいって間もなく玄関へおとずれる人声がした...
山本周五郎 「新潮記」
...依田の家を出てその愛を受けることは人の道にはずれるのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その佐野の旧い宿場を出はずれる時が丁度十一時であったので其処で稲荷鮨を買って提げたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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