...貞世の回復をも待たずにずんずんくずれて行くのを感じないわけには行かなかった...
有島武郎 「或る女」
...S村のはずれの淋しい場所と知ると...
江戸川乱歩 「鬼」
...土がくずれおちてくるかわかりません...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...それは練習機からはずれて飛んだ小さな鋼鉄の鋲でした」電話機を投げ出すように置くと池内が叫んだ...
大庭武年 「旅客機事件」
...いずれなりとも辞世なりと申したまわれかし...
高神覚昇 「般若心経講義」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その場合そのいずれが先であるかが問題となる...
寺田寅彦 「火山の名について」
...いずれも芭蕉自身がなんらかの意味において指揮棒をふるうてできたものと仮定してもおそらくはなはだしい臆断(おくだん)ではないであろうと思う...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...造化一歩を転ずれば人生幾千年を経過するを知らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...尤も『メディタチオネス』や『プリンキピア』(いずれもラテン原文)の仏訳語については...
戸坂潤 「読書法」
...いずれへの往還にも当たっていなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いずれも大正以後であろう...
永井荷風 「葛飾土産」
...少しく頭を冷やかにして地理を案ずれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...敬太郎は奥の部屋で微(かす)かに衣摺(きぬずれ)の音がするような気がした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...海流からはずれたところで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...字体未だにくずれず...
柳宗悦 「工藝の道」
...いずれにしろ、劉備の身分でそれを求めることの無謀は、よく知っていた...
吉川英治 「三国志」
...高氏の意志のくずれを惧(おそ)れたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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