...十三経注疏(ちゅうそ)なんど本箱がずらりと並んだ...
泉鏡花 「絵本の春」
...青木の一家残らずの下駄が其処にずらりと並んでゐるのを見た...
犬養健 「愚かな父」
...班長は集って来た一同をずらりと見渡し...
海野十三 「宇宙戦隊」
...朝から紺糸(こんいと)がずらりとそこに干しつらねられる...
田山花袋 「田舎教師」
...子供たちはそこにずらりと並んで...
徳田秋声 「足迹」
...蝦蛄(しゃこ)の這(は)う様にずらり足杭(あしくい)を見せた桟橋(さんばし)が見ものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...街路の壁に立てかけた掛枠に草双紙類がずらりと並んでる周囲に...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...ずらりと一望に収め...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...両側にずらりと戦士等がすっかり武装を調えたまま卓子に頭をもたせて眠っています...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...河原にずらりと並んでゐる異形の重傷者の眼が...
原民喜 「鎮魂歌」
...こいつを一列にずらりとならべて松王丸(まつおうまる)もどきに片っぱしから首実験をして行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...これに向つてずらりと並んで食事をとる彼等の姿は...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...ほかに同館の女中が総出でずらり...
山本笑月 「明治世相百話」
...そして上にずらりと書いてあるのは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白と浅黄の死に装束が、ずらりと十七名、すずやかに庭へ向って居並んでいるのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ずらりと立ち並(なら)んでいた...
吉川英治 「夕顔の門」
...かなり老木の赤松がずらりと林をなして茂つてゐるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...かなり老木の赤松がずらりと林をなして茂っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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