...ずらりと大地に並びまして...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...こけおどしにビールの空きびんなどをずらり並べた菊屋洋行という雑貨店を始めたのである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...将棋の駒のようにずらりと鼻をならべて左右の戦友をピントの合わない眼玉で眺めている...
海野十三 「軍用鮫」
...鑑識用の七つ道具がずらりと店をひろげた恰好だった...
海野十三 「地獄の使者」
...ずらりと並べてある箪笥の一つの抽斗が開いていて腕時計のケースがありません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...みんな御一緒にずらりと南庭に列座して...
太宰治 「右大臣実朝」
...俺だちの義侠心を踏みにじるか」襖(ふすま)がずらりと啓(あ)いて定七が出て来た...
田中貢太郎 「春心」
...同じつくりの二階屋がずらりと幾軒(いくけん)も並んで...
田山花袋 「父の墓」
...絹足袋に麻裏(あさうら)と云ふいでたちの淑女四五人ずらりと立ち列ぶは外交官の夫人達...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...まるで厩(うまや)の様に小さな狭くるしい部屋がずらりと続いて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...両側にずらりと戦士等がすっかり武装を調えたまま卓子に頭をもたせて眠っています...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...六人の席札がずらりと掛けつらねられてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...演壇の後の白壁に、ずらりと、スローガンや演題がならんでいる...
火野葦平 「花と龍」
...ずらりと一列の単縦陣をつくった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ずらりと砲門をならべて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...両側にずらり整列し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...片側にアザレヤがずらり並んでおり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...八日間の便器がずらりと一列に並べてあった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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