...ずぶぬれになって...
芥川龍之介 「仙人」
...妹は頭からずぶ濡れになったままで泣きじゃくりをしながらお婆様にぴったり抱かれていました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...ここでずぶずぶと海面下にかくれられてはおしまいだった...
海野十三 「海底大陸」
...全身ずぶぬれです...
海野十三 「怪塔王」
...多少ともずぶの素人よりは...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...ずぶ濡れになって腑抜(ふぬ)けがしたようにぼんやりとそこに立っていました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ずぶの素人だつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...彼自身の言いぐさのように『世の中のある種の事柄に対しては』なかなかずぶとい気性を持っていたけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ずぶ濡れになっていた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...極めて鈍い運動であるが骨が折れるかして舞ひながら手元が絶えずぶる/\と震へて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...その中(うち)からこのありさまを叙するに最も適当なる詞(ことば)を探したなら必ずぶら下がるが当選するにきまっている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...冬瓜(とうがん)の水膨(みずぶく)れのような古賀さんが善良な君子なのだから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あの両国の海女(あま)が水槽(みずぶね)へ飛込むと――」「何だと――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水船(みずぶね)にしたまま...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...おふくろは色消(いろけ)しに包(つつ)むで置くべきボロまで管はずぶちまけと...
三島霜川 「平民の娘」
...継嗣未定物議伝(けいしいまださだまらずぶつぎつたう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そこの水奉行(みずぶぎょう)たりし者の子息と家来とが...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭からずぶ濡(ぬ)れになっているその男を...
吉川英治 「親鸞」
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