...倉地が女将(おかみ)の案内も待たずにずしんずしんという足どりではいって来た...
有島武郎 「或る女」
...ずしんと、はげしい地響(じひび)きがしたのは!ずしん!たいへんな地響きだった...
海野十三 「火星兵団」
...つづいて何度もずしんずしんと地響きがつづくので...
海野十三 「火星兵団」
...居間から旦那様の叫喚(きょうかん)! つづいて廊下をずしんずしんと旦那様の巨躯(きょく)がこっちへ転がってくる気配がした...
海野十三 「什器破壊業事件」
...……愈(やが)てずしんと車輪が大地にバウンドした...
大庭武年 「旅客機事件」
...私でさへずしんと高い所から落されたやうな氣がした...
竹久夢二 「砂がき」
...やがて障子(しょうじ)の向(むこう)でずしんと誰か跳(は)ね起きた様子である...
夏目漱石 「虞美人草」
...何だかずしんと枕元で響いたような心持がする...
夏目漱石 「門」
...木之助の袂はずしんずしんと横腹にぶつかるほど重くなった...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...与平はずしんと水底に落ちこむような孤独(こどく)な気持ちになって来た...
林芙美子 「河沙魚」
...僕はずしんとする...
原民喜 「魔のひととき」
...夜の闇色と感触がずしんと深まつてゐて...
原民喜 「魔のひととき」
...ずしんと音たてて挽き材の間に喰(く)いこんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...ずしんと頭をうちつけて我にかえった...
本庄陸男 「石狩川」
...遥かにずしんと響く異様な音響がしたと思う間もなく...
水上滝太郎 「九月一日」
...かつて河童のことを水神(みずしん)といった時代があるだろうということが証明できるように思っているのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼は寸時もこうしてはいられないといったように、ずしんずしんと、力いっぱい地面を踏みつけながら去っていった...
山本周五郎 「似而非物語」
...きのうにつづいて、終日(ひねもす)、退屈な音を繰りかえしている雨だれの無聊(ぶりょう)さをやぶるように、地面へ雪の落ちる音が、時々、ずしんと、十七人の腸(はらわた)にひびいた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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