...人類に害を及ぼすものなのだ」博士は感慨深(かんがいぶか)そうに口ずさんだのである...
海野十三 「超人間X号」
...つきもない小唄(こうた)を口ずさんで見たが一向に気持が浮き立たず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ちちがのちのちまでなつかしそうに話しましたのにはお遊さんはいつも寝るときにしずさん足をあたためておくれといってお静を自分の寝床の中へひき入れるのでござりまして...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...時には順調で口笛を吹いたり口ずさんだり...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...子供の時から歌い覚えたのを口ずさんで...
豊島与志雄 「狐火」
...」とグランテールは口ずさんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしはこれを眺めながら覚えず口ずさんだのである...
永井荷風 「西瓜」
...鴉黄(あおう)に上る……を口ずさんでおいでのを承りましたよ」「そうでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は何か歌を口ずさんでゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「城門のくづれてゐるに馬酔木(あしび)かな」という秋桜子(しゅうおうし)の句などを口ずさんでいるうちに...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...それは杜撰(ずさん)の甚だしいものである...
牧野富太郎 「植物記」
...時々は童謠を口ずさんだりした...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...おねずさんに噛じられない用心をなすった方がようござんすよ――さあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひどい杜撰(ずさん)さですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...)と文選(もんぜん)の句を大臣は口ずさんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は「和しまた清し」と詩の句を口ずさんでいたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人々の作った詩のおもしろい一節などを皆口ずさんだりしていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょっと低い美(い)い声でくちずさんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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