...貴下はこんな杜撰(ずさん)な捜索をしていながら...
海野十三 「人間灰」
...彼はときどき讃美歌を小声で口ずさんだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...歩きながら口ずさんでいるセンテンス...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...甚だ杜撰(ずさん)なディレッタントの囈語(たわごと)のようなものであるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...時には順調で口笛を吹いたり口ずさんだり...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...子供の時から歌い覚えたのを口ずさんで...
豊島与志雄 「狐火」
...古人の句らしいものを口ずさんで聞かされたが...
永井荷風 「十六、七のころ」
...なにもその句をひそかに口ずさんだわけでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...マレルブの詩句を口ずさんでいる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この歌を口ずさんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一人のときには歌を口ずさんだものだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...着くところまで大人(おとな)しく、ついて来たがいいではないか」「ところが旦那、あっしはね、何の因果か熱湯好きで、五体が縮(ちぢ)み上るような湯から出ると、そそりの一節も、唄わねえじゃいられねえんで――」「持ちくずした男だな」蔑(さげす)むともなく、呟いた平馬、――自分もひどく楽しそうに、橋弁慶の小謡(こうたい)を、柄(つか)に扇子で、軽く拍子を取りながら、口ずさんで、月の無い夜を、ちゃらちゃらと、進んで行く...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その頃の学者博物学に暗かった杜撰(ずさん)で...
南方熊楠 「十二支考」
...「恋しさの限りだにある世なりせば」(つらきをしひて歎かざらまし)などと低い声で薫は口ずさんでから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「就中断腸是秋天(なかんづくはらわたをたつはこれあきのてん)」と低い声で口ずさんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...随分杜撰(ずさん)な広告を出したもので...
夢野久作 「暗黒公使」
...これだけの事実を切り縮めたものでかなり杜撰(ずさん)なところが多いばかりでなく...
夢野久作 「暗黒公使」
...突きくずさんかに...
吉川英治 「随筆 新平家」
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