...それに、今だって、心の中では、ずうっと、だいてあげているのに」そのとき、大きな、黒いカラスが、目の前の道の上に、おりてきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...「すると、ほらあなの、ずうっと、おくのほうから、かすかに、キャーッという、悲鳴が聞こえてきたのです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ずうっと、むかしから、おそろしい主が、すんでいるという、言いつたえがあるんだよ...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ずうっと池をながめる機会はえられたわけなのだが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そしてずうっとこんにちに及んでいる...
谷譲次 「踊る地平線」
...ひとたび世界を旅行して日本へ帰って来てそうして汽車で東海道をずうっと一ぺん通過してみれば...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...ずうっとこの白根(しらね)の奥に奈良田というところがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドイツもずうっと東寄りの...
久生十蘭 「あなたも私も」
...どこにいるか知ってる?」「ずうっと...
久生十蘭 「雲の小径」
...でも、でも、そんな「路」が拓けるなんてことはずっと、ずうっと、あとのことだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...ずうっと裏手のほうにある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ずうっと遠くが大へん青くて明るくてそこに黄金の葉(は)をもった立派(りっぱ)な樹(き)がぞろっとならんでさんさんさんと梢(こずえ)を鳴らしているように思ったのです...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...ずうっと町の角までついてくる...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...あすこの岸(きし)のずうっと向(む)こうにまるでけむりのような小さな青い火が見える...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...琴(こと)の星がずうっと西の方へ移(うつ)ってそしてまた夢(ゆめ)のように足をのばしていました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...あのサン・ピイエトロからずうっと右よりに行った処にある万神殿(パンシーオン)ね...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...ずうっと鬼子母神の方へでも行って見ませんか」「そうね――そして...
「一本の花」
...前よりもずうっと気が落付いて来て...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??