...まだまだずうずうしくはなっていない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...ずうずうしく居のこっていたところが...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ずうずうしく電話をかけてくるほどのやつですから...
江戸川乱歩 「大金塊」
...しかし結局こんな事から出入りをしなくなってくれたらいい塩梅(あんばい)だと思っていたのに色男を台無しにされては素直にあきらめきれなかったものかまた明くる日からずうずうしくも平気で稽古にやって来たのでそれならば本気で叩(たた)き込(こ)んでやる真剣の修業に堪(た)えるなら堪えてみよとにわかに態度を改めてピシピシと教えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...美佐子はその場を救うためにわざとずうずうしく笑った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...だからずうずうしくしなけりゃ損よ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...こんなにずうずうしくしゃべったことは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...よくもずうずうしく来られたものだと心のうちでは呆(あき)れながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ずうずうしく話をしていくことなどもあったという...
田山花袋 「田舎教師」
...いけずうずうしく金公が...
中里介山 「大菩薩峠」
...全然専門外の老齢学の話などをずうずうしく紹介して...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...よくまああんなにずうずうしく出来るものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...小林はたしかに彼よりずうずうしく出来上っていた...
夏目漱石 「明暗」
...かれはずうずうしくもその仲間に割りこんで来た...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そしてずうずうしくテラスまで投げあげられるかれの技芸的な笑い声は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ずうずうしくニヤッと笑っただけでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ずうずうしく行ったであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あたしがどんなにずうずうしくたって」「そんなことをきいてやあしない...
山本周五郎 「おれの女房」
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