...のみならずいきなり立ち上がると...
芥川龍之介 「河童」
...たとえば瑞記(ずいき)とか厚徳福とか云う...
芥川龍之介 「上海游記」
...いま密林へ逃げ込んで行った男が消したわけさ」「追っ駈けて捕えよう」私は思わずいきまいた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...弁疏もきかずいきなり解散を命じた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...氏は委細構はずいきなり自分の診察室に引張り込んで...
薄田泣菫 「茶話」
...もし春琴が今少し如才(じょさい)なく人に謙(へりくだ)ることを知っていたなら大いにその名が顕(あら)われたであろうに富貴(ふうき)に育って生計の苦難を解せず気随気儘(きずいきまま)に振舞(ふるま)ったために世間から敬遠され...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...必しも御上に随喜(ずいき)の結果ではない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...或は又、京都の、肥後ずいきより、大阪のそれの方が、何んなに、文化的であるか(私が、こういう事を書いたからとて、直に、私の品性を評されては困る...
直木三十五 「大阪を歩く」
...お昼の弁当も美味(うま)し、鮭(さけ)のパン粉で揚げたのや、いんげんの青いの、ずいきのひたし、丹塗(にぬ)りの箱を両手にかかえて、私は遠いお母さんの事を思い出していた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...養家に行きて気随気儘(きずいきまま)に身を持崩し妻に疏(うと)まれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...語り来りて彼は随喜(ずいき)の涙(なんだ)に咽(むせ)び...
福田英子 「妾の半生涯」
...畑のずいきや莓がよく見えた...
宮本百合子 「からたち」
...随喜(ずいき)の涙を流さぬばかりふるえて...
吉川英治 「三国志」
...なにしろ准后(じゅんごう)をはじめ後宮の女人もすべて彼の随喜(ずいき)の弟子とさえいわれているうえ...
吉川英治 「私本太平記」
...戦勝の瑞気(ずいき)にわいている今日...
吉川英治 「私本太平記」
...何よりもまた禁裡(きんり)の瑞気(ずいき)や堂上たちのよろこびが民心に映(うつ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれどこの一城市に靉靆(あいたい)とたなびいている瑞気(ずいき)というようなものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...随喜(ずいき)のよだれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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