...千二のいることをわすれている...
海野十三 「火星兵団」
...明日のことをわすれているのか...
海野十三 「太平洋魔城」
...何か陳(の)べわすれているものはないか...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...声がかすれているという情無い有様である...
太宰治 「チャンス」
...そこのところは記憶がうすれているのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それほどにもう自分の記憶がうすれているのはわびしいことである...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...月もまだ寝わすれている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...声が妙にかすれている...
火野葦平 「花と龍」
...肩のところが少しすれているだけのことじゃないか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...刻々にうすれている...
本庄陸男 「石狩川」
...こういってもう恥をわすれているようだった...
室生犀星 「津の国人」
...そしてそのために彼らがもっと大切な尊い日常の義務をわすれていることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かつて自然が我々をあんなに幸福にまた安全に導いてくれたことをわすれているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文字がかすれているので...
山本周五郎 「風流太平記」
...今でこそ時流の外にうすれているが...
吉川英治 「私本太平記」
...その母子をわすれているどころか尊氏は自己のおかした罪業のつぐないをいつかは果たさねばならぬものとして日頃にも悩んでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...翁はそれがよろこびでこう老いも知らない燃焼(ねんしょう)に日長もわすれているのだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...朝廷をわすれているから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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