...彼はまず例の長いマントを、するりとぬぐ...
海野十三 「火星兵団」
...するりと元のポケットへ返した...
海野十三 「奇賊悲願」
...石少年とともにするりと艇外へ...
海野十三 「太平洋魔城」
...するりとさきに蒲団のなかに入って...
高見順 「いやな感じ」
...するりするりと逃げ廻る...
太宰治 「鴎」
...「おとりいたしましょう」外套はそのままするりと脱がされてしまった...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...するりと横にそれて...
豊島与志雄 「霧の中」
...それもするりとぬけました...
豊島与志雄 「椎の木」
...少女はするりと逃げました...
豊島与志雄 「街の少年」
...するりと危地を脱して今日まで生きてきている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...自分だけするりと電車に乗り込む連中である...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...するりと走るや否(いな)や...
夏目漱石 「草枕」
...そりからするりと降りて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...するりと逃げたのだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...何気なく、するりと抜けて、歩んで行く、闇太郎の、肩越しに追い抜きながら、「隆達くずしでもあるまいぜ、あの小屋の中に、鍋焼きを啜(すす)っていた人数は、七、八人...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「これが天の与えというもんだ、あんなに資本(もと)をつかって、おまけに、竹童みたいなチビ助に、おべっかをしたり、使いをしたりしてやったんだもの、これくらいなことがなくっちゃ、埋(う)まらないや、さ、クロ、おまえはきょうからおれのものだぞ」ひとりで有頂天(うちょうてん)になって、するりと、やわらかい鷲の背なかへまたがった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いいかえ、金蓮さんもここにいておくれね」汐(しお)と見て、王婆はするりと、座を外(はず)す...
吉川英治 「新・水滸伝」
...歌うぞ、後を』こぼれて袖に露のよすがの憂きつとめこぼれて袖に――つらきよすがの浮身か憂身か『よう! 出来ましたあ』竹之丞が、手をたたいて、賞めそやした時に、先刻(さっき)、船を上った時から、絶えず物蔭(ものかげ)から物蔭を伝わって尾(つ)けて来た旅合羽(たびがっぱ)の男が、するりと、側へ、からむように寄り付いて来たかと思うと、いきなり、合羽の下に潜ませていた匕首(あいくち)を向けて、どんと、内蔵助の体にぶつかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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