...尖った舳(へさき)がするりと辷(すべ)って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...するりと辷(すべ)る黒繻子(くろじゅす)の襟を引いて...
泉鏡花 「婦系図」
...」と姿見の前から座蒲団をするりと引いて...
泉鏡花 「婦系図」
...それはするりと彼の手の中に丸めこまれました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...石少年とともにするりと艇外へ...
海野十三 「太平洋魔城」
...するりするりと逃げ廻る...
太宰治 「鴎」
...するりとかっぽれの前を通り抜け...
太宰治 「パンドラの匣」
...「おとりいたしましょう」外套はそのままするりと脱がされてしまった...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...鯉はするりと逃げてしまひます...
豊島与志雄 「木曾の一平」
...牝猫はするりと逃げのび...
豊島与志雄 「水甕」
...女を出でて男の胸をするりと透(とお)した...
夏目漱石 「虞美人草」
...建物のなかへするりと入ってしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...するり落(おち)かヽる後(うし)ろざしの金簪(きんかん)を...
樋口一葉 「曉月夜」
...猫大将はきげんよくニャーと鳴いてするりと向こうへ行ってしまいました...
宮沢賢治 「クねずみ」
...するりと附いて来るようにして必ず中途で根が切れるので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...するりと流れ出るかと思われる危険さを矢代はだんだん感じて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...猫(ねこ)が障子(しょうじ)の穴をすりぬけるようにするりと身をはいだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...するりと、外へ抜けるお稲をながめて、賛之丞はあわてながら呼んだ...
吉川英治 「八寒道中」
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