...そのほどよい所の新墓(にいはか)が民子が永久(とわ)の住家(すみか)であった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...どうじゃ」ピート一等兵は、さっきパイ軍曹が喋(しゃべ)っているときから、しきりに拳(こぶし)をかためたり口をもぐもぐさせて、いらだっていたが、「はい、リント大将閣下」と、リント少将を大将にしてしまい、「正直なところを申上げますと、すみませんが、パイ軍曹どののいうことは、すべて嘘(うそ)っ八(ぱち)でありまして、ソノ……」「嘘か...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...まるで人食(ひとくい)鬼の住家(すみか)の様にゴロゴロと転がっていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...どこからも逃げだすみちはないのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...庭のすみの物置き小屋から...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...」ローソクの光があわいので、いままで気づかなかったのですが、いわれてみると、部屋のすみに、小さい姿が、うずくまっていました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...おやすみなさいましよ...
太宰治 「道化の華」
...とにかく無事にはすみそうにありませんでした...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...冬には暖炉の同じ片すみに集まり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それに引換へて父の世より住古(すみふる)せし我家の内の薄暗く書斎の青燈(せいとう)影もおぼろに床(とこ)の花を照すさま何事にもかへがたく覚初(おぼえそ)めたるがためのみ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...隅々(すみずみ)までも愛情が行きわたっている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...西北の強風は三日の間小休(こやすみ)もなく吹き...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...いつも、すみませんわね...
三好十郎 「猿の図」
...かえってすみやかに富を集める...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...部屋の戸はしまっていましたが、すみのほうに、ネコが出はいりできるくらいの穴(あな)があいていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...女をさげすみ、金をさげすみ、あらゆるものをさげすむといふのは!‥‥初めの間彼女は其處にぢつと立ち竦んでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...小鳥の大群を待つかすみ網のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...其處には熊野夫須美(ふすみ)神社といふ官幣か國幣の大きな神社があり...
若山牧水 「熊野奈智山」
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