...すぱり、すぱり」第九章 大団円趙家が掠奪に遭ってから、未荘の人は大抵みな小気味よく思いながら恐慌を来(きた)した...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...岩でも鋼板でもすぱりと切ってしまう力がある...
海野十三 「宇宙戦隊」
...すぱりと斬(き)られているのだった...
海野十三 「金属人間」
...両脚を無惨(むざん)にすぱりと切り取られたお由の屍体は...
海野十三 「白蛇の死」
...すぱりと斬ったその切り口に過ぎない...
海野十三 「第四次元の男」
...すぱりすぱりと煙草をふかし出す...
薄田泣菫 「茶話」
...暢気坊(のんきばう)のやうにすぱり/\と煙(けぶり)を吹いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...すぱりとして鋭いくせに...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...胡坐(あぐら)を掻いて烟草(たばこ)をすぱり/\遣つて御座るもの...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...はっきりした言葉でそれをすぱりと云って退(の)ければ...
寺田寅彦 「スパーク」
...……あんな趣味のない人」と藤尾はすぱりと句を切った...
夏目漱石 「虞美人草」
...その事でわざわざやって来た」とすぱりと云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...煙草(たばこ)をすぱりすぱりと吸ひながら...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...私は魚になつたかのやうな気持で煙草をすぱりすぱりと吹いては...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...すぱりと一服吸いつけながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すぱりとくゆらしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...帆ばしらの下に、立て膝をして、もう逃げられないと覚悟をきめた眼に、誰のとも知れない、かます莨入(たばこい)れを見出すと、それを、指さきで寄せて、すぱりと、のどかな顔をして燻(くゆ)らしはじめた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...すぱりすぱりと朝日の紙巻タバコの煙を吐きだしながら...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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