...船長も警部のすばやい身のひき方に感心し...
海野十三 「海底大陸」
...すばやい眼をはしらせた...
海野十三 「火薬船」
...何というすばやい男だろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さすがにすばやいですね...
江戸川乱歩 「影男」
...あの兇鳥(まがどり)が……あいつはおれの臆病な敵の間諜(かんちょう)だ……」彼にはまたしてもこの電流のようにすばやい閃(ひらめ)きが憫(あわ)れにも感じられて来た...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼が最後の一足を居間から引き抜いたすばやい動作を見たならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...だが健全さがあくまでも強いられねばならぬ時代があったろうか鎮圧された×(8)動の軍隊と根こそぎ吹きさらそうとした嵐の部署の間に彼はふしぎなほどすばやいイニシャチーブをもち若い...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...「こいつあいけねえ! おまはんは!」逃げ足が立った容子!闇太郎もハッキリと、今こそ思い出して、ガラリと、遠慮なく、雨戸をあけると飛び出して、「おめえは、法印! 何で逃げる――」島抜け法印、まるで思いも懸けぬところで闇太郎に再会したので、尻尾をつかまえられている相手――怖い相手――お初を捕え得ぬうちは、顔の合わせられぬ相手――逃げようとして、足が動かず、立ちすくみになってしまったところを、闇太郎の、すばやい手が、グッと、腕をつかんだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ツヤ子すばやい動作でラジオ台の下から鉄帽を引き出してかむり...
三好十郎 「猿の図」
...すばやい小鳥の羽掻きをながめていた...
室生犀星 「童子」
...老人が舟をひき起こすときのすばやい動作には二つの意図があった...
山本周五郎 「青べか物語」
...力のこもったすばやい動作で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...じつにすばやい動作で...
山本周五郎 「似而非物語」
...すばやい動作で相良の前へいって立った...
山本周五郎 「おばな沢」
...ええ凧です」彼はすばやい横眼で右衛門の顔色を見る...
山本周五郎 「思い違い物語」
...すばやい眼つきで隼人の顔を見た...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...しじゅう動いているトム公のすばやい眼が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...すばやい子供の手が...
吉川英治 「私本太平記」
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