...すねたように頭(かぶり)を振った...
泉鏡花 「縁結び」
...私はその態度にすねた自分の子供を意識しながら...
上田広 「指導物語」
...然(しか)るに世(よ)にすねたる阿呆(あはう)は痛(いた)く文学者(ぶんがくしや)を斥罵(せきば)すれども是れ中々(なか/\)に識見(しきけん)の狭陋(けふろう)を現示(げんじ)せし世迷言(よまいごと)たるに過(す)ぎず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...共に家へは帰らじとすねたる折しも...
大町桂月 「月譜」
...すねたのですか? ポローニヤス...
太宰治 「新ハムレット」
...健はまたもとのすねた顔にもどり...
壺井栄 「大根の葉」
...すねたりしない点がわれわれの子供よりもずっと立派なように思われた...
寺田寅彦 「子猫」
...すねたような口つきをしながら話の間に軽く顰(ひそ)めたり動かしたりする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すねたように返事をしない...
豊島与志雄 「囚われ人」
...ちょっとすねたように尋(たず)ねました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...「古き世に酔えるものなら嬉(うれ)しかろ」と女はどこまでもすねた体である...
夏目漱石 「一夜」
...ガラッ八がくすねた浅黄の手拭を懐から出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三百兩は今朝清松がくすねたとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すねたり」「そんなことはどうでもいゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すっかり すねた ぴょんぴょんじいさんは イスを たてにして すみっこで ちぢこまっていました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...ワルマ卿の敵はあの鉛筆書き計画をどうやって実際にくすねたのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...そればかりでなく、今まで運動場で遊んでいても、直(すぐ)に泣いたり、おこったり、すねたり、よけいなにくまれ口をきいたりして嫌われていたちえ子が、急に親切にやさしくなって、どんな遊戯でもいやがらずに、それはそれは元気よく愉快に仲よく遊びますので、友達の出来る事出来る事...
夢野久作 「白椿」
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