...自分が掘った穴へすてるしかないんだから...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...変装の品々は焼きすてるか...
江戸川乱歩 「断崖」
...なあ」お雪はいきなり手にしていた縫物を投げすてるなり...
田中貢太郎 「雪女」
...国民がその生命をも財産をもすてるのはすべて天皇のおんためである...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...周は吐きすてるように言った...
豊島与志雄 「自由人」
...いつもは無雑作に投げすてる煙草の吸殻を...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...投げすてるように...
火野葦平 「花と龍」
...かうした贈物は誠にもつて迷惑千万なのぢや! しかも災難なことには――それを振りすてることも出来ないのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...身をもって北門警備の鎖鑰(さやく)たらんとするわれらを見すてることは...
本庄陸男 「石狩川」
...ひとが外套(がいとう)を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である...
三木清 「人生論ノート」
...「武士は誓言(せいごん)をしたからは、一命をもすてる...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...馬超の眼にご注意を」云いすてると...
吉川英治 「三国志」
...とやこう申すやつは斬(き)ってすてるからさよう心得(こころえ)ろ」「ですがお目付(めつけ)さま...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「おさらば」云いすてるや否...
吉川英治 「新書太閤記」
...相違なくその節は出頭いたせよ」いいすてると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...弓を投げすてるとすぐ...
吉川英治 「源頼朝」
...ぺっとはきすてるようにいうと...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...ジノーヴィー・ボリースィチが吐きすてるように言った...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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