...その他にて)また一枚ぬぎすてる旅から旅へ水の上はつきり春の雲はてなき旅の遠山の雪ひかるあれがふるさとの山なみの雪ひかる街の雑音しづもれば恋猫の月枯葦の一すぢの水のながれ春風のテープちぎれてたゞよふ手から手へ春風のテープ三月一日緑平居...
種田山頭火 「旅日記」
...きれいでキチンと片付いている所です……足跡のつく泥もない……毒の残つている飲みかすもない……親切な雇人が殺人の跡を残らず洗い流してくれる……そして殺人者が六人の妻を殺して焼きすてるのも...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...そんなことであたら命をすてるより...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「見えたからすてるわ」と意味の無い打方のようであるが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...ちょうど窓先からいろんな芥屑(ごみくず)を投げすてる時をみはからって...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...命を一つめぐってそれをすてるか守るかしようとする熾烈な目的をも...
宮本百合子 「明日の言葉」
...勉は放蕩から自分をすてる男でない...
「小祝の一家」
...かれのための宿命である――いまはそのしゃりこうべが何か言おうとするのを聞きすてるわけにゆかないのである...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...著者はこの本を焼くか司教職をすてるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...外界から来るすべての快楽をいさぎよくふりすてることができるよう自分の霊魂に教えるためにだけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々が自分の不幸によって愛する人たちの同情や悲嘆をかきたてようとする・あの子供じみた非人間的な・心持をすてる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...権利をすてるという意味です...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...ふたたび江戸へは帰れないつもりでね」そう云いすてると...
山本周五郎 「新潮記」
...営外へ曳きだして斬ってしまえ」云いすてるや否...
吉川英治 「三国志」
...いや佐々木と呼びすてるぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...儂の信念をすてることだ...
吉川英治 「私本太平記」
...生命(いのち)をすてるなどは...
吉川英治 「親鸞」
...相違なくその節は出頭いたせよ」いいすてると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??