...その頃の若い学士たちの馬鹿々々しい質問や楽屋落(がくやおち)や内緒咄(ないしょばなし)の剔抉(すっぱぬ)きが後の『おぼえ帳』や『控え帳』の材料となったのだ...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...甘いような、すっぱいような、なんともいえぬ香りだ...
海野十三 「恐竜島」
...写真に岡惚れしたってわけだけれど……」蓮葉(はすっぱ)だった女は語るに連れて...
海野十三 「深夜の市長」
...社会が旧習をかなぐり落して天地間に素裸(すっぱだか)で立つ時...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...すっぱくて顔をしかめました...
豊島与志雄 「白い朝」
...真相をすっぱ抜いてごらんなさい...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ほんとうに素裸(すっぱだか)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっぱだかになって踊り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっぱい水といっしょにぐうっとのどもとへ逆もどりをしやあがった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...何でもないのに」お藤に素破抜(すっぱぬ)かれると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...島でのメンドクサイ悲しみはすっぱり捨てゝしまおうと私はキリのように冷い風をうけて遠く走る帆船をみました...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...もう侍などとはすっぱり縁を切ったつもり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...とっさにすっぱ抜こうとすると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私は隠謀があばかれたもしくは野心がすっぱ抜かれた人のような心持で...
三木清 「語られざる哲学」
...驚いて見上げる私を蓮葉(はすっぱ)に眼で笑ってそのまま清ちゃんの姉さんと手を引き合って人々の後を追って行った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...口がすっぱくなる程言っても...
三好十郎 「好日」
...口を酸(すっぱ)くして...
吉川英治 「三国志」
...すべて垢(あか)一つない物にすっぱり着代えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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