...これを厚く切って酢味噌で食べると、すっぱりとして、磯の香がして好ましいものであった...
青木正児 「九年母」
...つと蓮葉(はすっぱ)に男の側へ歩み寄って...
芥川龍之介 「妖婆」
...すっぱりあきらめて...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...すっぱり綺麗になるというあの「実は」という場面は無くて...
太宰治 「小さいアルバム」
...」蓮葉(はすっぱ)な口調で言って...
太宰治 「火の鳥」
...綺麗な方だわ」若い女のすこしはすっぱに聞える無邪気な声が不意に聞えてきた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...素裸(すっぱだか)へ漆(うるし)を塗って...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっぱぬいて聞かせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっぱい面をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女を素裸(すっぱだか)でこんな所に転がしとくんだい...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...もう侍などとはすっぱり縁を切ったつもり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...コン吉とタヌが口を酸(すっぱ)くし...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ただ欧州新聞にすっぱ抜かれなければよろしいですが……」ナタリー妃が意味ありげに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...驚いて見上げる私を蓮葉(はすっぱ)に眼で笑ってそのまま清ちゃんの姉さんと手を引き合って人々の後を追って行った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...どっどど どどうど どどうど どどう青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせどっどど どどうど どどうど どどうどっどど どどうど どどうど どどう先ごろ...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...貴女(きじょ)と言っても少し蓮葉(はすっぱ)な心が内にあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すっぱりと気軽うなって――さらば城内にある限りの酒瓶(さけがめ)をあけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...入墨のすっぱだかで飛んでくる男が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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