...すっくりと大きくなって...
泉鏡花 「遺稿」
...「――一段と烏帽子が似合いて候――」とすっくり立った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...すっくりと立ったと思うと...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...塾がちがったものですから、これと言って、まとまったお話もうかがった事もありませんでしたし、ゆっくりおめにかかるというような機会もありませんでしたが、その頃、お若い内から春挙さんは、すっくりした、いかにも書生肌の大変話ずきの人でした...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...描くべきものをすっくり描き上げてしまい...
上村松園 「靄の彼方」
...それから、シナガワ附近シンジュク附近とを中爆弾で爆撃し、頃合いを計って、ホンジョ、フカガワ附近の工業地帯を爆破し、尚(なお)、余裕があれば、ウエノ停車場を、やっつけて仕舞います」「よろしい」リンドボーン大佐は、このとき長身を、すっくり伸して、直立し、厳然(げんぜん)と、命令を発した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...すっくりそこにあったのだがね」紋三は困った様な顔をして...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...こないだの水ですっくりやられてしもてん...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...お互にもうすっくり打ち解けてしまいましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...日和(ひより)の都合も時間の工合もすっくり予定の計画通り行きましたのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そいでその時はすっくり私らの計画通りに行った形で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...すっくり真面目(まじめ)な人間になって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...思いなしか腰のあたりもすっくりのびたようである...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...そのすっくりが糸蝋(いとろう)のようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...御免下さいまし」すっくりと立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...上の方に三本ほどすっくりと立っている...
夏目漱石 「門」
...すっくりと立っている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...もうすっくり郵便局(えきてい)へ預けてしもうたがな」これは団丸の自慢話だった...
正岡容 「寄席」
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